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基礎無機化学

Fundamental Inorganic Chemistry

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授業の概要

 「基礎化学2」は,「基礎化学1」(旧「基礎化学」)を履修した学生,および基底科目「化学B」の認定を受けた学生を対象とした基礎無機化学の授業である.
 原子軌道・分子軌道を用い,各元素固有の性質・反応性について概説する.また,錯体化学や放射化学についても概説する.授業の後半には,各元素にちなんで,主に環境に関連したトピックを紹介する.授業の終わりには10分から15分程度の小テストを行い,理解の程度を確認する.

達成目標

1.原子軌道・分子軌道の理論を用いて,各元素に固有の性質・特徴を理解できる(授業計画 2〜13).
2.各元素にちなんだトピックを通じて,現代社会の要求に応えるべく発展してきた化学技術を概観し,化学的問題解決の技法を習得する(授業計画 3〜14).
3.無機化合物の機能・反応性に重要な寄与がある電子配置・立体構造について考察し,定性的に理解できる(授業計画 3〜10).
4.錯体化学の基礎理論を習得し,金属錯体・酵素の特徴的な機能・反応性について定性的に理解できる(授業計画 11〜13).
5.核壊変・核反応の定性的・定量的な取り扱いを習得し,放射化学の基礎的な考え方を身につける(授業計画 14).

授業計画

1.ガイダンス
2.原子軌道・分子軌道
3.元素の周期律・希ガス
4.水素・核磁気共鳴
5.酸素・水
6.アルカリ金属・アルカリ土類金属
7.ハロゲン族・硫黄族
8.中間試験
9.窒素族,および中間試験の講評
10.ホウ素族・炭素族
11.遷移元素の化学-I(配位結合)
12.遷移元素の化学-II(配位化合物の構造と性質)
13.遷移元素の化学-III(3d族・ランタノイド元素)
14.放射化学の基礎
15.期末試験

評価方法と基準

小テスト(各3点を10回)30点,中間試験35点,期末試験35点,合計100点とし,総合得点60点以上を合格とする.
中間・期末試験に際し,教科書・ノート・資料類を持ち込むことはできない.

教科書・参考書

教科書:中原昭次ら『無機化学序説』化学同人
参考書:授業中に紹介します.

履修前の準備

「基礎化学1」(旧「基礎化学」)あるいは基底科目「化学B」の履修を前提にします.これらの科目を履修しておいてください.

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(E)機械の運動機構や動特性,構造や強度,物質・運動量・エネルギーの流れなど,機械工学の基盤技術に関わる物理現象を,自然科学の法則に基づいて理解することができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(E)機械工学における基盤分野の理解に必要な基礎的な数学の知識と応用能力,実験・分析の遂行に必要な確率・統計,情報処理の基礎的な知識や自然現象を数学的にモデル化し,シミュレーションする基礎的な知識と応用能力を習得する (1) 基礎的な数学の知識 (2) 実験データの分析能力 (3) 情報リテラシの習得 (4) 自然現象をモデル化し,シミュレーションする能力

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.C1:自然科学全般の基礎的な考え方を理解し、技術の基盤となる自然科学の原理を説明できる。

オフィスアワー

学習サポート室,研究室(大宮3号館3102室)にて随時対応します.

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合35%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:54:40 JST 2013