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環境学入門

Introduction to Environmental Issues

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教授高中公男

掛足俊一この授業の2008年度のアンケートを参照
准教授栗島英明この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

健全な環境がわれわれの未来にとって不可欠であることは誰もが認めることであろう。しかし、健全な環境を保全する実効性を伴った行動についてコンセンサスはない。環境問題はわれわれが想像する以上の複雑さと規模とをもっている。そのため、われわれは何をすればいいか、どのようにすればいいかを理解することは容易ではない。人間と環境のあり方、実効性を伴った行動に繋がり得るような方法で「人間−環境システム」を理解することが重要であり、環境という多様性に富んだ対象を、多様性をもった形で捉え理解することが肝要である。
 そこで、本講義では、環境問題を哲学的・倫理学的問題、政治・経済的領域、社会制度、ライフスタイルなど多角的に取り上げ、一般に環境問題として取り上げられていることに留まらず、広く環境問題を理解するためのツールの習得を目指す。

達成目標

1.環境問題の基礎概念を理解する。
2.環境問題への多角的な視点について理解する。

授業計画

1.イントロダクション:環境と「人間」〜モノからコトへのパラダイム・シフト
2.環境と近代科学:環境問題解決へのパースペクティブ
3.環境問題の空間性/時間性:哲学的アプローチ
4.環境問題に対する政治学的アプローチ
5.環境と経済:環境の論理と環境の倫理
6.環境マネジメントシステム
7.環境と社会システム
8.持続可能な社会と環境教育
9.環境とモノづくり
10.環境と材料・素材技術
11.環境と水資源・河川管理
12.環境と建設:環境を考慮した構造物
13.環境と倫理:人類の幸福と価値観の転換
14.全体のまとめ
15.期末テスト

評価方法と基準

授業中の小テストないしは中間テスト(50%)、期末テスト(50%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

テキスト、参考書は必要があれば開講時に紹介する。

履修前の準備

(1)当該科目を選択必修とする学科は、下記の履修優先時間帯に履修することが望ましい。
・電気工学科:前期火曜日4時限
・機械工学第二学科:後期火曜日3時限
・土木工学科:後期水曜日1時限
(2)履修希望者が多数で、履修優先時間帯(上記参照)の場合、該当する学科を優先的に履修可とし、残りについては課題による履修制限を実施する。ただし、優先学科であっても、課題提出は必須とし、課題の提出のないものは履修を許可しない。
(3)履修希望者が多数で、履修優先時間帯でない場合、課題による履修制限を実施する。
(4)履修制限後の追加履修は認めない。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(C-1)エネルギー問題や環境問題などについて,熱力学的視点からグローバルな議論ができる.
2.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(C)人類が生存している自然環境を理解し,化学技術者として技術が社会や自然に与える影響を判断できる能力

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A2:技術が社会および自然環境に及ぼす影響と効果を理解し、説明することができる。

オフィスアワー

高中:水・木曜日の授業時間以外、研究室にて
掛足:授業終了後30分、講師室にて
栗島:月〜木:授業時間外(大宮)、金:授業時間外(豊洲)

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:54:47 JST 2013