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情報社会と情報倫理

Information Society and Information Ethics

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授業の概要

本授業はパソコンやインターネットなどの情報技術を中心にしたものではない!
 私たちが生きている現代社会は情報社会と呼ばれている。1960年代以降の技術、とりわけ情報技術を核とする新しい技術体系は大きな社会変化と深くかかわり、それらと相互に作用しあうことでさらなる変貌をとげてきた。また、情報技術は現代社会の枠組みを劇的に変化させる可能性をも持っている。たとえば、都市や地域のありよう、生活様式などを大きく変える可能性があるのである。一方で技術が社会を決定するという技術決定論的なものの見方は、社会経済構造や人間の生活様式の変化についての理解をしばしば見誤らせてきた。本講義では、この認識のもと、社会と情報のかかわりを冷静な目で概観し、数年の後社会に出る学生諸君が、情報社会といわれる現代社会をとらえる見方や考え方を身に付けることを主眼とする。

達成目標

1. 情報の技術的側面のみならず、社会的側面に関して体系的・包括的に考える力を身に付ける。また、都市や地域をはじめ、工学の専門分野との関連で情報社会をとらえることができるようになる。

授業計画

1.イントロ 講義の概要とテーマの説明
2.情報の社会的な意味とは
3.情報化といわれていることとは(1) 産業の変化との関連
4.情報化といわれていることとは(2) 働き方の変化との関連
5.情報化といわれていることとは(3) 情報行動
6.社会と情報に関する議論の系譜(1) 経済との関連
7.社会と情報に関する議論の系譜(2) 社会システムとの関連
8.中間テスト(またはレポート)
9.社会と情報に関する議論の系譜(3) ネットワークとの関連
10.社会と情報に関する議論の系譜(4) 政策との関連
11.社会と情報に関する議論の系譜(5) 地域との関連
12.社会と情報に関する諸課題(1) 情報と人権
13.社会と情報に関する諸課題(2) デジタルデバイド
14.社会と情報に関する諸課題(3) セキュリティと監視・管理
15.期末テスト(またはレポート)
16.授業の理解を助けるために、ビデオを用いたり、様々な資料に触れる機会を設ける。
 授業計画は15回を目安に割り振ったものであるが、授業の進捗状況などにより順序を入れ替えることがある。授業内容を知るうえの目安として欲しい。
 なお、履修者数や進捗状況に応じて、グループディスカッションやフィールドワークなどを行ったり、テストをレポートに振り替えることもある。

評価方法と基準

本講義では、事例を示しながらより多くの視点を提示することで、履修者一人ひとりが社会と情報のかかわりについて多角的にかつ、深く考えることができるようになることを狙う。
 したがって、本授業の評価は授業への参加を重視し、レポート課題や小テストを授業中に数回実施する。なお、小テストは予告なく行う。
 評価は、各テストとレポート(合計で90%)、ディスカッションへの参加(10%)を総合的に評価し、100点満点に換算し60点以上を合格とする。
 なお、提示したビデオや資料もテストの範囲に含むので授業に参加していない場合は著しく不利になるので注意すること。

教科書・参考書

<教科書>テキストは使用せず、適宜プリントを配布する。
<参考書>講義中に示す。

履修前の準備

本講義は3年生以上を対象とする。「情報生活論」(2005年度のみ開講)、「情報環境論」と項目が重複するものも一部あるが、3年次以上が対象であるため、社会とのかかわりについてより深く理解できるよう工夫する。「情報社会論」の単位取得者は履修できない。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

前期後期ともに木曜日3限

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:52:51 JST 2012