G0914000

結晶工学

Crystal Engineering

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授山口正樹この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 高度な電子情報システムを実現するためには,半導体デバイスのような結晶を利用した素子が必要となります.そこで,結晶構造と対称性,結晶の性質など,結晶学の基礎に触れるとともに,結晶成長技術の実際とその応用について述べていきます.
 具体的には,単結晶薄膜の形成に広く用いられる,物理的手法,化学的手法,電気化学的手法などについて,最新技術などのトピックスを交えながら,その概念と実際について解説していきます.

達成目標

1.結晶の性質,および結晶成長の基礎について説明できる.(授業計画1〜7)
2.薄膜形成法,および薄膜に特有な性質について説明できる.(授業計画9〜14)

授業計画

1.結晶学の基礎(1)
 結晶の対称性,結晶構造,結晶の性質
2.結晶学の基礎(2)
 結晶の対称性と物理量
3.結晶学の基礎(3)
 各種回折技術の原理と応用
4.結晶成長学の基礎事項(1)
 結晶成長理論の歴史的展望
5.結晶成長学の基礎事項(2)
 結晶成長のための統計熱力学
6.結晶成長学の基礎事項(3)
 ゆらぎと結晶核の生成,表面構造とラフニング転移
7.結晶成長学の基礎事項(4)
 成長の駆動力と結晶の形,結晶成長機構・モデル
8.中間試験(項目1〜項目7,ウエイト;1〜3:40%,4〜7:60%)
9.薄膜形成の基礎
 真空の必要性,真空ポンプ,真空計
10.薄膜形成技術(1)
 物理的成膜法
11.薄膜形成技術(2)
 化学的成膜法
12.薄膜形成技術(3)
 電気化学的成長法
13.薄膜材料のキャラクタリゼーション
 バルクと薄膜の違い,各種測定法とその選択
14.最近の話題と展望
15.期末試験(項目9〜項目14,ウエイト;9:10%,10〜12:70%,13:10%,14:10%)

評価方法と基準

到達目標1は中間試験,到達目標2は期末試験により評価する.
科目の合否は,講義時の小テスト,中間試験,期末試験の合計得点率で評価し,合計得点率が60%以上を合格とする.

教科書・参考書

【教科書】
配布プリントによる

【参考書】
結晶成長のダイナミクス2 結晶成長のしくみを探るーその物理的基礎ー(共立出版,上羽牧夫 編)
結晶成長(裳華房,齋藤幸夫 著)
結晶成長(内田老鶴圃,後藤芳彦 著)

履修前の準備

特になし.

オフィスアワー

講義および実験の時間以外

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:52:56 JST 2012