G0914300

プラズマ応用工学

Applied Plasma Engineering

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授本間哲哉この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 本科目の前半では、プラズマの概念,生成メカニズムと生成方法,理論などの基礎知識の講義と、各種分野への一般的な応用を講義し、後半では、半導体などの薄膜形成・加工への応用について講義を行う。講義を通してプラズマ技術の理解に必要十分な基礎知識と応用力を養成する。具体的には、固体・液体・気体プラズマの基礎,放電現象とプラズマ生成,気体論に基づくプラズマ解析,気体プラズマ源,プラズマ応用装置,薄膜形成,加工法(リソグラフィー関連分野)などプラズマ技術の応用を中心に、最新技術も交えて講義を行う。

達成目標

1.プラズマ生成原理などの基礎を修得する。
2.プラズマを応用した薄膜形成・加工法などを修得する。

授業計画

1.プラズマ応用技術の概要
 本講義の導入として,プラズマの各種応用技術とその重要性について概説する。
2.プラズマの概念
 固体・液体・気体プラズマ,プラズマ温度,プラズマ密度,プラズマ振動,および低温プラズマ,熱プラズマなどのプラズマの概念について学習する。
3.プラズマの基礎1
 気体分子の衝突,励起・イオン化,放電現象について学習する。
4.プラズマの基礎2
 再結合,輸送現象などのプラズマ中の反応について学習する。
5.プラズマの生成
 放電破壊,グロー放電,高周波放電,マイクロ波放電などについて学習する。
6.プラズマ解析・診断
 プラズマ状態の分光分析,質量分析,エネルギー分析などについて学習する。
7.気体プラズマ源
 気体プラズマ生成のための各種プラズマ源について学習する。
8.プラズマ応用装置
 気体プラズマ源を含む,各種プラズマ応用装置について学習する。また、原料ガス・反応生成物の環境への影響について学習する。
9.薄膜形成法と装置1:化学気相成長(CVD),プラズマ重合
 気体プラズマを用いた化学気相成長(CVD)法,プラズマ重合法と、装置について学習する。
10.薄膜形成法と装置2:スパッタリング(PVD)
 気体プラズマを用いたスパッタリング法と装置について学習する。
11.プラズマ加工法1:エッチング
 薄膜のプラズマエッチング法と装置について学習する。
12.プラズマ加工法2:スパッタリング
 薄膜のスパッタエッチング法と装置について学習する。
13.薄膜の表面改質
 プラズマ処理による薄膜表面改質について学習する。
14.プラズマ応用技術の動向
 プラズマ応用技術の将来動向について、環境への影響を含めて概説する。
15.期末試験

評価方法と基準

レポート(達成目標1)40%、期末試験(達成目標1及び2)60%とし、合計100点として、総合得点が60点以上を合格とする。なお、評価を受けるためには授業日数の2/3以上の出席が必要である。

教科書・参考書

参考書:「プラズマプロセシングの基礎」,岡本幸雄 訳,電気書院,
    「プラズマと成膜の基礎」,小沼光晴 著,日刊工業新聞社,など

履修前の準備

電磁気学1・2・3,電子物性工学1・2,集積化プロセス設計,集積回路工学などの履修がが望ましい。

オフィスアワー

授業終了後30分,研究室にて
火・金曜日の14:00〜18:00,研究室にて

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Tue Mar 27 08:19:49 JST 2012