G0914500

集積化プロセス設計

Integration Process Design

開講部

工学部

開講学科

電子工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授本間哲哉この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 本科目の導入として、ULSIやFPDの現状,製品製造プロセスの概要などを講義し、その後、結晶技術,薄膜形成技術,不純物添加技術,リソグラフィー(露光技術,エッチング技術)などの主要プロセスについて講義を行う。また、最も重要となる個別プロセス同士の整合,インテグレーションのための設計手法について講義する。最終的に、プロセス技術・設計のための必要十分な基礎知識と応用力を養成する。この分野に関連する材料技術,装置技術,環境技術などの周辺技術も日進月歩であり、これらの最新技術動向も交えて講義を行う。

達成目標

1.ULSIやFPDなどの製造プロセスの基礎を修得する。
2.プロセスインテグレーションのためのプロセス設計の手法を修得する。

授業計画

1.超高集積回路(ULSI),フラットパネルディスプレイ(FPD)の現状
 本講義の必要性,ULSI,FPDの現状について概説する。
2.ULSI,FPD製造プロセスの概要
 ULSI,FPDの製造プロセスについて比較しながら概説する。
3.結晶成長技術
 ULSIなど電子デバイス形成のための結晶成長技術について学習する。
4.薄膜形成技術
 ULSI,FPDにおける金属・半導体・絶縁体などの薄膜形成技術の基礎について学習する。また,原材料(溶液・ガス)などの安全性,環境への影響についても学習する。
5.界面・表面制御技術
 異種薄膜界面,結晶−薄膜界面の制御,表面改質などについて学習する。
6.不純物添加(ドーピング)技術
 p型,n型半導体形成,MOS-FET・TFT形成に必要な不純物ドーピング技術について学習する。
7.リソグラフィー技術1
 各種パターン露光技術,装置,フォトレジスト材料,およびこれらの周辺技術について学習する。
8.リソグラフィー技術2
 ウエットエッチング,ドライエッチング,およびこれらの装置について学習する。また,エッチング溶液・ガスなどの安全性,環境への影響についても学習する。
9.プロセスインテグレーション技術1
 各種薄膜の整合性,応力,吸湿性などの物性と製造プロセス・デバイス特性への影響について学習する。
10.プロセスインテグレーション技術2
 新規材料・プロセス導入におけるアセスメント,汚染評価などについて解説する。
11.各種シミュレーション技術
 デバイス・プロセス設計のためのシミュレーション技術について解説する。
12.分析・評価技術
 薄膜材料などの分析・評価技術,不良解析技術,不純物分析技術などについて学習する。
13.環境負荷低減への方策
 各種原材料(溶液・ガス)などの環境負荷,代替材料,省エネルギー化への対応について解説する。
14.将来動向
 本講義の最後として、ULSI,FPDの今後の動向について解説する。
15.期末試験

評価方法と基準

レポート(達成目標1)40%、期末試験(達成目標1及び2)60%とし、合計100点として、総合得点が60点以上を合格とする。なお、評価を受けるためには、授業日数の2/3以上の出席が必要である。

教科書・参考書

参考書:「はじめての半導体プロセス」,工業調査会,前田 著,「はじめての半導体製造材料」,工業調査会,遠藤・若宮・小林 共著,など

履修前の準備

電子材料,電子物性工学1・2,集積回路工学を履修していることが望ましい。

オフィスアワー

授業終了後30分,研究室にて
月・木・金曜日の14:30〜18:00,研究室にて

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:52:58 JST 2012