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比較文化論

Comparative Studies of Cultures

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授業の概要

 国際化が進む社会において,私たちは多様な文化的背景を持つ人々と共存・協働していく必要がある.本講義では,世界の多様性を知ることで相互理解に向けた視野を養うことを目指す.前半は,宗教的世界観を通してヨーロッパとアジアの文化を学ぶ.次に,ボーダレスな時代に増加し続ける移民の文化を学ぶ.そして,後半はジェンダー的な視点で文化の多様性を学ぶ.講義は,写真,映画,そして音楽などを利用した実感的な講義を考えている。

達成目標

1.一年次,二年次に履修した人文・社会科目の理解をもう一歩深めることを目標とする.
2.世界の社会・文化の多様性を説明する能力を身につける.
3.ヨーロッッパとアジアの諸文化について,具体例に則した知識を身につける.
4.日本文化を世界諸文化との比較のなかで自己を相対化する方法を習得する.

授業計画

1.イントロ:講義内容・成績評価の説明.
2.ヨーロッパ文化(1):キリスト教・ケルト文化からみたヨーロッパ社会
3.ヨーロッパ文化(2):教会とヨーロッパ都市論
4.イスラム文化(1):イスラム法
5.イスラム文化(2):イスラム原理主義
6.東アジア文化:祖先崇拝と親族組織
7.日本文化論:「義理」「タテ社会」「甘えの構造」
8.中間試験
9.移民の文化誌(1):華人・華僑の経済文化
10.移民の文化誌(2):シンガポール
11.移民の文化誌(3):ハワイ
12.ジェンダーの文化誌(1): 女性史からみた婚姻と性愛
13.ジェンダーの文化誌(2):主婦の比較文化論
14.生命の比較文化論
15.期末テスト

評価方法と基準

中間テスト30%,授業中の評価(リアクションペーパー・授業態度・出欠状況)20%,そして期末テスト50%の割合で評価する.合計100%として60%以上取得を合格とする.出席率が三分の二に満たない者は評価対象としない.

教科書・参考書

授業毎にレジュメを配布する.参考文献は,その都度テーマに応じて紹介するが,主なものは,『比較文化論—異文化の理解』(山口修・齋藤和枝編,世界思想社),『アジアの文化人類学』(片山隆裕編,ナカニシヤ出版).

履修前の準備

世界史と世界地理の基本事項を確認しておくことが望ましい.また,履修に向けての心構えとして次の3点を厳守してもらいたい.講義開始30分以降の入室はしないこと,講義中に私語はしないこと,そして好奇心をもって講義に臨むこと.

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(A)学科の教育理念に基づき,設計・実験および卒業研究を中核として,人間環境および感性をも含めた総合的な視点で問題を捉えて機械を創成できる基礎的な知識と応用能力を身につける (1) 与えられた課題に対し,自ら考え,調査・検討し目的を達成する能力

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

授業終了後 講師室にて。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:55:16 JST 2013