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アメリカ文学

Contemporary American Literature

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授業の概要

  時にニュー・ヨーク、時に南部を舞台としながら、人間の心の闇を覗き込み、完成度の高い作品を残したトルーマン・カポーティの短編(翻訳)を読む。作品の読解を通して、ストーリーや人物描写の《歪み》をとらえ、アメリカ文学・現代社会の特質に着目しながら、各自が問題点を探し、それを発展させて、作品の背後に隠された社会的・心理的な問題に迫る読み方を目指したい。その結果を発表やレポートという形で表現していただきたい。一つの作品に二・三回の授業時間を費やすことになるが、第1回目には作品の筋の確認・人物の分析・問題点の指摘などに、第2回目は問題点の発展、第3回目には問題点の解決に、主として当てることになる。授業への積極的な取り組みと意見の発表を望む。【授業計画】は予定であり、扱う作品の順序など、前期・後期で多少の変更はあり得ることをお断りしておく。

達成目標

1.短編小説を読み、アメリカの社会・文化への関心・理解を深める。(授業中の発言・発表、レポートで評価)
2.作品中に問題点を探す読み方ができること。(主に発言・発表で評価)
3.問題点を発展させ、推理・推論により独自の結論に到達する読み方をすること。(主にレポートで評価)

授業計画

1.(授業内容説明)
2.カポーティの生涯
3.「ミリアム」(1)
4.「ミリアム」(2)
5.「夢を売る女」(1)
6.「夢を売る女」(2)
7.「誕生日の子どもたち」(1)
8.「誕生日の子どもたち」(2)
9.「誕生日の子どもたち」(3)
10.「銀の壜」(1)
11.「銀の壜」(2)
12.「銀の壜」(3) 中間レポート提出(予定)
13.「感謝祭のお客」(1)
14.「感謝祭のお客」(2)
15.「感謝祭のお客」(3) 最終レポート提出(予定)

評価方法と基準

評点100点中、中間レポートを20(30)点(20%または30%)、期末レポートを60(50)点(60%または50%)、主にレポートに関する発表を10点、授業中の発言や質問の回数を10点(発表と発言で最高20点)(20%)で評価し、その合計で最終評価を決定する。総合得点で60点(60%)以上を合格とする。

教科書・参考書

教科書:トルーマン・カポーティ著、川本三郎訳『夜の樹』(新潮文庫)
参考書:カポーティのほかの作品、『ティファニーで朝食を』など、またカポーティの伝記(参考になるものがあれば、授業中紹介する)。

履修前の準備

必ず作品を読むこと。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

休憩時間または授業前後に質問に応じます。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Tue Mar 27 08:20:17 JST 2012