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社会地理学

Environmental Geography

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授業の概要

 産業構造が変化し、都市化が進んだ今日、日本の人口の相当部分は「都市」に集中し、そこでは様々な「都市問題」が生じている。
 本講義では、多くの都市問題の中から社会問題に焦点を絞り、それについて「場所」「空間」から分析・考察する都市社会地理学を基本として、現代の都市が直面する様々な課題をとりあげる。
 講義全体を通じて「知識の獲得」よりも、都市社会・空間の現実を見、考える力を養うことに重点を置き、受講者が自分でも作業し、理解を深める授業としたい。

達成目標

1.都市社会地理学の基礎的な手法を修得する。
2.現代都市の社会構造とその課題を認識する。

授業計画

1.はじめに
  授業の枠組み、都市とは何か
2.都市の形成と発展
  近代化と都市形成 富国強兵と都市下層
3.  15年戦争と都市  戦災復興と都市計画
4.  高度経済成長ー1 集団就職から住宅団地の形成へ
5.  高度経済成長ー2 都市空間構造の確立
6.  低成長への移行  高齢化の進行と新たな格差
7.都市におけるマイノリティ
  “マイノリティ”とは何か
8.  在日コリアンの歴史と現在
9.  「日系人」の歴史と現在
10.  見えない人々“野宿者”
11.  マイノリティとしての「女性」と「高齢者」
12.都市社会問題の今後
  「混住」「摩擦」そして「棲み分け」
13.  ジェントリフィケーションーー“美化”なのか“排除”なのか
14.  都市は誰が創るのか
15.  最終まとめ

評価方法と基準

授業中に実施する「ミニレポート(10%)」「中間レポート(30%)」および「学期末試験(60%)」から総合的に評価する。

教科書・参考書

特定のテキストは使用せず、必要に応じてプリントを配付する。
また、講義中に指示する参考図書・参考サイトについては、極力自分で目を通すこと。

履修前の準備

特になし

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

豊洲校舎で決まった時間はとれないが、質問・相談などにはいつでも対応するので、授業中に伝えるアドレスに気軽にメールすること。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:55:23 JST 2013