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教育心理学

Educational Psychology

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横山明子この授業の2010年度のアンケートを参照

授業の概要

教育の現場では,学力低下,学習意欲の低下が叫ばれている。日々の教育活動の中で,生徒の学習活動について支援することは教師の重要な役割である。また,生徒の学習活動を支援するためには,教師は生徒一人一人の心身の状態を把握して適切な対応をしなければならない。生徒の学習意欲を向上させ,学習を支援するための方法とその快適な学習環境について考えていく。
 本講では,まず,そのための基礎として,学習観の変遷や学習の原理,特にインストラクショナルデザインについて学ぶ。さらに,情報化社会におけるメディア利用と教育,特にe-Learningの意義や実践について学ぶ。

達成目標

1.学習観の歴史的変遷とその意義について理解する。
2.学習の原理や理論について理解する。
3.インストラクショナルデザイン,特に授業設計や評価の具体的方法について理解する。
4.情報化社会におけるメディア利用と教育について理解する。
5.インターネット社会におけるe-Learningの意義や実践についてついて理解し,その可能性を考察する。

授業計画

1.ガイダンス
 本講の授業の目標、内容、授業計画についてのオリエンテーションをおこなう。
2.教育心理学の目的と方法 
 教育心理学は心理学の単なる教育現場への適用ではない。学習観の歴史的変遷とその意義について概説する。
3.生徒の心身の発達
 幼少期から青年期にいたるまでの発達の特徴を概説する。
4.学習活動における現状 
 生徒の学習活動における現状とその問題点について考察する。
5.学習の原理1  
 学習とはどのような原理に基づいているのかについて概説し、事例について考察する。
6.学習の原理2 
 学習の理論について概説する。
7.インストラクショナルデザイン1
 インストラクショナルデザインの意義について概説する。
8.インストラクショナルデザイン2
 インストラクショナルデザインの方法について概説し、デザインを実践する。
9.インストラクショナルデザイン3?教育評価1  
 生徒の学習活動の評価の方法と意義について概説する。
10.インストラクショナルデザイン4?教育評価2  
 特に近年重要視されているポートフォリオ評価について概説し、さらにデザインを改善する。
11.メディアと教育1  
 教育におけるメディアの活用について考える。
12.メディアと教育2  
 インターネット社会におけるe-Learningの意義や実践についてついて概説する。
13.未来の教育 
 インターネット社会における学習者中心の教育について未来像を考える。
14.学習活動における教師の役割 
 学習活動における教師の役割について考える。
15.学期末試験  
 これまでの内容について試験を実施する。

評価方法と基準

レポート課題(30%)、期末試験(70%)を合計100%として60%以上取得を合格とする。

教科書・参考書

教科書:子どもとむかいあうための教育心理学概論
     ミネルヴァ書房 会田元明、内野康之人、横山明子著

参考書:はじめてのインストラクショナルデザイン  ピアソン・エデュケーション 
     ウォルターディック,ルー・ケアリー,ジェイムズ・O・ケアリー著 角行之監訳

履修前の準備

予習課題として自分の学習活動の状況とこれまで受けた学習支援ついて考えてみる。情報化社会における教育のあり方について考えてみる。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

特に設定はしないが,質問があればメールをください。
ayokoyam@umb.teikyo-u.ac.jp

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:53:38 JST 2012