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音楽史

History of Music

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授業の概要

西洋音楽、および日本・諸民族の伝統音楽に関する概論である。音楽も音という物理現象を素材とする。そのため音楽の理論の構築は、古くから科学的真理の探求と軌を一にしてきた。また、音楽はそもそも、ひとの感性や身体に対して強くはたらきかける力をもっている。そのことを、ときの社会の支配者たちが見のがすはずはなかった。従って、音楽にたずさわる、すぐれた知性と耳をそなえた人びとのいとなみは、個人と社会との厳しい緊張関係のうえに成り立つこともしばしばだった。そこで本授業では、人間と音・音楽の歴史を、科学技術の進化、そして音楽をめぐる社会の諸相とのかかわりを中心に概説する。

達成目標

1.音楽を、自然科学・人文科学両者に通じる人類の知的所産として考察するための基礎を得る。
2.音楽が伝える多様な価値観・文化的背景との出会いを通じて、自己を相対化し、異文化とその伝統がもつ価値を尊重する姿勢を身につける。

授業計画

1.序説〜音楽の種類
2.日本の音・世界の音
3.響きの文化史�〜サウンドスケープの思想から
4.響きの文化史�〜音律の歴史
5.日本音楽の源流をたずねて
6.キリスト教音楽の展開〜西洋音楽の基礎
7.舞曲の歴史
8.オペラは何を実現したか
9.オーケストラとその音楽の歴史
10.コンサートの文化史
11.音楽を記録する技術の歴史
12.政治と音楽
13.音楽とコスモロジー
14.音楽とは何か〜極限の音楽史
15.期末試験

評価方法と基準

毎回(第15回を除く)授業終了前に講義内容に関連する小問を出題し、理解力・応用力を問う(40%)。第15回では、試験問題を事前に発表し、十分な準備の時間を与えたうえで、音楽と音楽史に関する思考力をみる(60%)。これらを100点として、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

特に指定しない。必要に応じてプリントを配布するほか、参考書については講義中随時紹介する。

履修前の準備

特になし。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

授業終了後、講師室にて。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合 5%)

最終更新 : Tue Mar 27 08:20:36 JST 2012