K0950600

建築計画2

Theory of Architectural Planning2

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
教授畑聰一この授業の2007年度のアンケートを参照

授業の概要

社会的な要請が強かった高度経済成長期までは、建築計画の目標が立てやすく、解答も出しやすかったが、昨今のように戦後かかげた社会的な目標の多くがすでに達成され、かわりに個別的な目標が台頭してくると、計画学の枠組や領域もまた変化せざるをえなくなってきたといってよい。
ここでは、日本の住まいやその集合を考えるに際し、海外における伝統居住のかたちやそこに展開するさまざまなしくみ(構成原理)を解説し、対峙させることによって、日本の住まいの特徴を相対化して捉えるとともに、近代の科学的、合理的な方法との違いやその意味について考える。

達成目標

1.建築計画の視点や方法をさまざまな文化のなかで捉え、相対化する。
2.さまざまな共同体が有している固有の社会構造や空間構成の原理について修得し、その意味について考え、理解する。

授業計画

1.アジアの住まいの構成原理/外庭の住まい
2.乾燥地域の住まいの構成原理/中庭の住まい
3.サハラのオアシスとマグレブの住まい
4.アラブ・チュニジアにおける中庭の意味
5.ネパールにおける中庭の住まい(ダンガルゾンとバドガウン)
6.ヒンドゥー社会のカーストとジャーティ
7.バリ・ヒンドゥーの空間構成原理
8.アカ(タイ・ラオス)の集落と住まい(バンド社会)
9.モン(タイ・ラオス)の集落と住まい
10.山地民、カドゥーのロングハウス(ラオス)
11.熱帯雨林におけるイバンのロングハウス(マレーシア・サラワク)
12.中国の中庭型住居(三合院と四合院、ヤオトン)
13.台湾と韓国の中庭をもつ住まい
14.日本の高密度漁村の集落と住まい
15.計画のプレステージ/文化としての日本の住まいと住まい方

評価方法と基準

毎週の講義後に出題する10分課題のレポートによる。

教科書・参考書

プリントを配布

履修前の準備

文化人類学を履修していることが望ましい。

オフィスアワー

木曜日の午後

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:55:58 JST 2013