J0690700

特殊構造論

Introduction to Design of Super Structures

開講部

工学部

開講学科

建築学科

開講学年

3年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

原孝文この授業の2011年度のアンケートを参照

授業の概要

 免震や制振などの様々な技術が架構に適用され、多くの超高層建築物や大空間建築物が幅広い展開をもって実現している。これらの特殊空間を形成する構造には、力学的な原理に基づく合理性がより強く求められるが、同時に、構造技術が建築デザインや建築空間に密接に関与する面白さがある。
 本講義では、一般建築物を対象とした構造設計概論に引き続き、特殊空間や特殊構造を可能とした各種構法技術や設計技術を紹介し、適用事例を通じて、これらの技術の開発背景と構造設計の考え方を講義する。

達成目標

1.自然現象と建築物の挙動について、基本的な概念を理解する。
2.特殊空間を構成する一軒複雑な架構もシンプルな力学モデルで成立していることを学習し、建築構造を簡潔なモデルに立ち戻って思考する能力を養う。
3.先進的な構造技術・材料の開発と適用に当たっての基本的な考え方について、実施例を基に学習し、建築構造設計の役割やあり方について考察する。

授業計画

1.序  論
   ・ガイダンス
   ・技術と人格、学問と技術、特殊構造と一般構造
2.地震と設計法
   ・地震発生メカニズムの基礎知識
   ・我国の地震事情と教訓
   ・耐震設計法の変遷
3.地震被害
   ・最近の地震被害と教訓
4.耐震、制震、免震
   ・地震で建物はなぜ揺れるのか
   ・免震、制振技術と実施例
5.構造設計の考え方
   ・構造計画、構造設計
   ・建物の安全性と性能
6.見学会(1)
   ・技術センターの見学会
7.建築物に作用する外力
   ・自重、積載、風、積雪、土圧等
8.鉄筋コンクリート造の基本
   ・RC造の基本
   ・RC造の歴史
9.超高層建築(1)
   ・超高強度コンクリート
   ・材料への挑戦と変遷
10.超高層建築(2)
   ・超高層RC造建築の事例と構造計画
   ・超高層建物の耐震設計
11.見学会
   ・作業所見学会(超高層建物を予定)
12.ハイブリッド構造
   ・合成、混合構造
    (CFT構造、CSB構造、RCFT構造等)
13.最新の構造技術(1)
   ・新しい免制振技術
14.最新の構造技術(2)
   ・新構造技術、耐震補強技術
   ・新材料
15.構造の将来

評価方法と基準

レポート内容による評価。

教科書・参考書

講義時に資料を配布。

履修前の準備

構造関係科目を履修しておくこと。

オフィスアワー

講義日当日(講義終了後)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:56:10 JST 2013