K0950700

建築設計3

Design & Drawing 3

開講部

工学部

開講学科

建築工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

1

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

製図
教授畑聰一この授業の2007年度のアンケートを参照

授業の概要

建築製図3では、作業を3段階に分けて、以下のように木造住宅の計画・設計を行う。
第一段階
1.10人(10戸)前後でチームを組み、話し合いながら計画地を決定する。現実に存在する住宅地の一画をまとめて切り取り、グループの敷地とする。計画に際しては、敷地の近隣がもつ特徴をサーベイし、分析して計画時のテキストとしなければならない。
2.つくり方や住まい方、町並み景観などのガイドラインを作成すること。また、グループ単位での敷地の使い方、配分方法についての根拠を求める。
3.敷地には地先道路や駐車場を含まなければならず、敷地面積はこれらを含むグロスで戸当り200平米を超えてはならない。住宅の規模党派別に定める。
第二段階
1.グループ内外の近隣関係をフィールドワークを踏まえて想定する。住宅におけるうちとソトのあり方を求める。
2.隣接する敷地(向こう三軒両隣)の設計者と話し合い、互いに敷地利用が効果的になされ、環境として長く担保できるように工夫を施すこと。
第三段階
1.設計時の家族型をそれぞれ任意に設定し、代替わりをしても長く住み続けることを前提に考えること。家族周期を30年とし、50年以上の耐用を見込むこと。

達成目標

1.第一段階
既存住宅地のテクストおよびその抽出方法を修得する。
住宅地における相隣関係を把握する。
2.第二段階
住まい方のモデルを考え、そのような生活が近隣へと拡張する仕組みについて学ぶ。
近隣にも寄与する設計手法について理解する。
3.第三段階
長期寿命型の住宅を想定することで、家族の要求の意味を把握する。
4.木造軸組構造における構造材の使用方法と使用量を把握する。

授業計画

1.出題/出題の意図と要求内容の説明 グループの編成
2.出題意図の確認/グループディスカッションと質疑応答
3.調査地の選定/フィールドワーク1
4.調査地の選定/フィールドワーク2
5.敷地選定/計画地の決定と周辺環境の洗い出し
6.グループ敷地(1/100)と説明文書の提出(第一段階のまとめ)
個別敷地におけるエスキースの開始・家族型の決定
7.個別敷地における隣接敷地や近隣関係のもちかたエスキース
8.個別敷地における住宅のエスキース(ゾーニング)
9.個別敷地における住宅のエスキース(架構システム)
10.住宅のエスキース
11.住宅のエスキース
12.軸組模型の提出
住宅のエスキース
13.住宅のエスキース、作業中の図面やプレゼンテーションに関する質疑
14.模型および図面の制作
15.外観模型および計画・設計図書の提出および講評会

評価方法と基準

・3つの段階を踏まえて製作されることを条件とする。
・提出物は[途中段階のグループ案と説明文書]、[軸組模型と概観模型]、最終の[計画・ 設計図書]とし、その評価方法は、グループ内や近隣との関係を含む社会的水準を   40%、家族に供される住宅の質的水準を30%、木造住宅としての技術的水準を30%と する。

教科書・参考書

フィールドワーク、計画、設計の段階に応じて提示。
製図時間内にプリントを配布。

履修前の準備

カメラ、フィールド・ノートを準備すること。

オフィスアワー

水、木曜日の午後

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:54:34 JST 2012