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地域社会学

Regional Sociology

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舩戸修一この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の概要

「地域」とりわけ「農山村」をテーマにして社会学の講義をする。そもそも「農山村」は、近代日本の成立以来、都市・工業の労働力や都市住民の食料を供給する場所として機能してきた。また昨今では、リゾートや観光・旅行の場所としても位置づけられている。しかし現在、日本の農山村は、急速に進む高齢化や農業・林業などの一次産業の不振から、深刻な「過疎」問題を抱えている。そこで本講義では、このような現状を踏まえ、「農山村」をとりまく諸問題をとりあげ、それを中央(政府や東京)、都市・工業、都市住民とのかかわりで捉え直し、現代における地域社会の重要性を理解していく。そのうえで地域社会の諸問題を社会学的に考察し、社会学的な思考・分析方法を養っていく。

達成目標

1.地域社会の諸問題を社会学的に考察する
2.その考察を通じて社会学的な思考・分析方法を養う

授業計画

1.「地域(農山村)」から現代日本が見えてくる
2.高度経済成長(都市化)と過疎化
3.高度経済成長と公害問題〜「水俣病」
4.公共事業としての道路建設
5.公共事業としてのダム建設
6.公共事業としての新幹線建設〜東北新幹線と長崎新幹線
7.中間試験
8.小泉改革と夕張市の財政破綻
9.原子力政策と地域振興〜青森県六ヶ所村
10.米軍基地と地域振興〜沖縄県名護市
11.リゾート開発の功罪〜沖縄県西表島
12.グリーンツーリズムとエコツーリズム〜大分県安心院町と沖縄県東村
13.世界遺産登録と地域振興〜北海道知床
14.棚田オーナー制度〜千葉県鴨川市
15.期末試験

評価方法と基準

授業後の小レポート(10%)、中間試験(45%)、期末試験(45%)を100点とし、総合得点60点以上を合格とする。

教科書・参考書

教科書・テキストは不要。しかし学習のうえで参考になる図書は、授業の内容と進度にあわせて適宜紹介する。

履修前の準備

短期間で地域社会学を概観するため受講生に学習への高いモチベーションと集中力を求める。講義中の私語については寛容さを持つつもりはない。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

講義終了後、教室または講師室にて実施する。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:56:27 JST 2013