00601103

地理情報論

Geoinfomatics

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授業の概要

 人間は、地域を空間的に認識することによって、自己の位置、他者との距離を知り、行動を決定している。この、地域の空間的認識を補うものとして発明されたのが、従来の「地図」であり、近年の「地理情報システム(GIS)」である。
 本講義では、地理情報システム(GIS)に関する基礎的な知識を獲得させるとともに、入門レベルの課題演習を通じて「地域」に関する情報を扱う技法、センスを養う。
 想定しているのは、地理情報に関するデータ処理の知識・経験は無いが、それらの基礎を身に付けたいと考えている学生である。例えば、Arc-Gis などを既に使っているレベルの学生が受講するのは意味が無いし、初級レベルの学生の学習の妨げとなるので控えてもらいたい。

達成目標

1.地理情報システム(GIS)に関する基礎的な知識を獲得する。
2.コンピュータ上で地域単位の情報を扱う技法、センスを養う。

授業計画

1.はじめに:「地理情報」とは何か
2.「視覚化」の原則と図形処理技術
3.統計から得る地理情報 ー人口と産業ー
4.地理情報の地図表現
5. [課題1]統計地図の作成
6.場所・空間・位置を考える
7.位置情報の数値表現
8. [課題2]ベクタ・マップの作成
9.地図から読み取る地理情報
10.土地利用情報の抽出
11. [課題3]地図データの分析=メッシュ・マップ
12.地理情報の収集と利用
13. [課題4]ネット検索/Web-Gis
14.地理情報システムの将来
15.まとめ

評価方法と基準

 授業中に実施する4回の「課題演習」(25%×4回)の合計点(100%)で評価、60%以上取得を合格とする。
講義科目となってはいるが、課題演習・実習が中心であり、欠席は致命的となることに注意。

教科書・参考書

 特定のテキストは使用せず、必要に応じてプリントを配付する。また、関連の情報や実習データなどを教員(寄藤)のウェブサイト http://yorifuji.thyme.jp/ に掲示するので、定期的に見ておくこと。

履修前の準備

 資料配付、レポート提出などにメールおよびウェブサイトを頻繁に利用するので、インターネット関連の基本操作を事前に修得しておくこと。また、課題演習に際して MS.Excelおよび MS.Wordを使うので、これも基本的な操作手順は修得しておくこと。
 また、この科目を受講しようとする者は、先に「地域調査入門」を受講していることが望ましい。
 この授業では、設備の制約・個人指導の必要から履修者数を制限する。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

水曜日の授業以外の時間 研究室にて

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Nov 24 14:35:22 JST 2011