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地域と産業

Studies on Local Industries

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授業の概要

 情報化が進み、産業構造が変化しても、あらゆる経済活動には必ずその「行われる場所」が存在する。
 本講義では、現実の産業活動がどのように地域と関わっているのか、地域社会と特定の産業が相互にどのように依存しあっているのかを、事例を中心にとりあげる。前期開講の経済地理学が理論的側面を中心とするのに対して、特定の都市と産業をとりあげて具体的に検証する。
 講義全体を通じて「知識の獲得」よりも、社会・経済の現実を見、考える力を養うことに重点を置き、受講者が自分でも作業し、理解を深める授業としたい。

達成目標

1.現代日本における地域と産業の関係を認識する。
2.産業にとっての地域、地域にとっての産業という複眼的な視点を身に付ける。

授業計画

1.はじめに
  この授業の目的と枠組み
2.企業城下町の歴史
  豊田市−−−−世界企業が形成した都市
3.  宇部市−−−−環境問題への取り組み
4.  水俣市−−−−企業と地域の悲劇的関係
5.特定産業に依存する都市
  炭坑の閉山とその後−−−−夕張市、田川市、いわき市
6.  窯業・セラミックス産業−−瀬戸市、有田町、波佐見町
7.  パルプ・製紙産業−−−−−富士市
8.中間試験
9.地場産業と都市
  洋食器・刃物−−−−燕市、関市
10.  眼鏡フレーム−−−−鯖江市
11.  アパレル産業−−−−岐阜市
12.国家政策における地域と産業
  大工業地帯はどのように形成されたのか
13.  新産業都市と工業整備特別地域
14.  情報化・グローバル化時代の地域と産業
15.最終試験

評価方法と基準

 授業中に実施する「ミニレポート(10%)」「中間試験(40%)」および「学期末試験(50%)」から総合的に評価する。
合計100%として60%以上取得を合格とする。

教科書・参考書

 特定のテキストは使用せず、必要に応じてプリントを配付する。高校時代に使った「(日本)地図帳」、又は同等の地図帳を授業に持参することが望ましい。
 また、講義中に指示する参考図書・参考サイトについては、極力自分で目を通すこと。

履修前の準備

 この科目を受講しようとする者は、先に「経済地理学」を受講していることが望ましい。

学習・教育目標との対応(機械工学科)

1.(D-2)文化・芸術・歴史・国民性など広い視野から機械技術の役割を捉えることができ,それらを柔軟な発想で設計や開発に生かすことができる.

学習・教育目標との対応(機械工学第二学科)

1.(C)技術・工学が地球環境と生態系との共生・共存を無視して独走することがないように,「技術・工学が社会に果たす役割」を強く自覚するための基礎知識と総合能力を習得する

学習・教育目標との対応(応用化学科)

1.(D)社会・文化と人間のかかわりを理解し,異なった立場からの考えを理解する柔軟性.

学習・教育目標との対応(電気工学科)

1.A1:種々の文化および社会の発展の歴史を理解して、説明することができる。

オフィスアワー

豊洲校舎で決まった時間はとれないが、質問・相談などにはいつでも対応するので、授業中に伝えるアドレスに気軽にメールすること。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:56:39 JST 2013