H0871100

交通工学

Traffic Engineering

開講部

工学部

開講学科

土木工学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
講師野中康弘この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

交通工学とは人々の社会活動によって生じる物理的な社会現象を扱う学問である。なかでも道路は日々の生活において最も身近で重要なインフラストラクチャーである。本講義では、安全・円滑・快適な道路利用を達成するための道路の仕掛け(道路構造)や道路上での様々な交通現象とその分析方法を学ぶ。

達成目標

1.道路計画の計画から設計、運用管理に至るまでの一連の基礎知識を習得する。

授業計画

1.交通工学とは
・講義ガイダンス
・交通工学の歴史と体系
・道路交通の基礎
2.道路の機能と幾何構造(1)
・道路構造令の概要
・道路の基本性能
・道路の幾何構造
3.道路の機能と幾何構造(2)
・路線計画
・線形計画
・風致計画
・交通運用計画
4.交通流理論(1)
・交通流の統計的性質の基礎
・交通量の特性
・交通量と速度の関係
・到着特性
5.交通流理論(2)
・道路の交通容量(1)
6.交通流理論(3)
・道路の交通容量(2)
・交通容量とサービス水準
7.自動車専用道路の交通現象
・自動車専用道路の定義
・自動車専用道路の構造と交通管理施設
・道路幾何構造と交通現象の関係性
・交通運用上の課題(事故,渋滞,情報)
8.一般道路の交通現象
・一般道路の交通管理施設
・信号交差点での交通制御
・交通結節点での交通処理問題
9.最近の交通問題と対策(1)
・自動車交通の環境問題
・交通需要マネジメント(TDM)の種類と実際
・(ディスカッション)
10.交通現象の分析ツール(1)
・道路交通関連統計調査
・交通現象調査
・交通データ取得方法と最近の動向
11.交通現象の分析ツール(2)
・交通現象のモデル化
・流体モデル(マクロモデル)と離散モデル(ミクロモデル)
12.道路交通のネットワーク配分手法
・交通量の配分手法
・静的配分と動的配分の特徴
13.道路事業評価手法
・交通工学と経済
・費用便益分析の基礎
・様々な道路整備効果
14.最近の交通問題と対策(2)
・自動車交通の交通安全問題
・交通事故の現状と対策
・(ディスカッション)
15.試験
・講義内容に基づいた小論文を予定

評価方法と基準

試験および出席状況で評価

教科書・参考書

教科書の指定なし。講義中にプリント配布。
参考書:(社)日本道路協会:道路構造令の解説と運用,(社)日本道路協会:道路の交通容量,(社)交通工学研究会:交通工学ハンドブック

履修前の準備

交通システム計画を履修しておくこと。

オフィスアワー

月曜日 9:00-12:00

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:57:59 JST 2013