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環境と文明社会

Environmental Issues due to Modern Civilization

開講部

システム工学部

開講学科

共通科目

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

総合科目

講義区分

講義
教授松下潤この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

 この科目では、地球温暖化や熱帯雨林の破壊など、さまざまな領域に拡大しているグローバルな環境問題を、現代の文明社会の持つ構造的な問題と捉え、その解決方策について学修します。
 まず、環境問題の系譜に関して、(1)先進工業国における産業活動に伴う環境汚染問題(公害問題)、(2)開発とアメニテイ保全の問題、(3)現代における地球環境問題とエネルギー問題、の3つのステップに分けて学修します。また、対策面では、(1)の環境汚染問題(公害問題)での原因者負担、(2)のアメニテイ保全での受益者負担、(3)の地球環境問題での経済的手法と技術手法との関係性について学修します。(一部に機械制御システム学科教員との共同講義を取り入れます。)

授業内容

【講義内容】
 1.ガイダンス
 2.現代文明社会と環境問題通史
 3.環境汚染・産業公害問題(米国の農薬汚染とレイチェルカーソン)
 4.環境汚染・産業公害問題(日本の四大公害病問題)
 5.事例研究(1)−森永砒素ミルク事件から学ぶ企業責任
 6.事例研究(2)−水俣病から学ぶ企業責任
 7.開発とアメニテイの保全問題−歴史的まち並みと自然環境の保全
 8.国際的なアメニテイ保存運動,ナショナルトラスト運動とその意義
 9.中間試験
10.地球環境問題(1)−省エネルギー・新エネルギーの技術と仕組み
11.地球環境問題(2)−電源開発と原子力発電問題
12.地球環境問題(3)−新エネルギー(太陽光発電・風力発電)
13.地球環境問題(4)−新エネルギー(バイオマス)
14.地球環境問題(5)−新エネルギー(今後の普及に向けて)
15.期末試験

評価方法

試験成績(中間試験と期末試験)評価(80%)に出席点(20%)を加味します。

教科書

「これからのエネルギーと環境−水・風・熱の有効利用」松下潤・黒澤敏雄・君島真仁著(共立出版)

備考

履修者数の制限あり(150名程度)

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:49:26 JST 2012