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人間と環境II

Environment and Culture 2

開講部

システム工学部

開講学科

共通科目

開講学年

2年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

総合科目

講義区分

講義

川西崇行この授業の2010年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

 環境問題は、温暖化など地球規模で論じられると同時に、排ガス、リサイクルなど身近なレベルでも接することが日常となっている。
 都市建築の緑化などもその一つだが、それらは真に「環境」に対峙しているものといえるのかどうか。昨今、我が国では「都市再生」政策の下、巨大再開発が次々に起こされ、都市の様相や環境が一変しつつあるが、超高層ビルの環境負荷についてはなかなかマスコミでは語られず、商業ベースの言説しか立ち現れていないが、そうした巨大開発や矮小化された環境政策や我々にとって一体「何者」なのか。環境は、自然環境に加え、文化的−歴史的環境という側面も併せ持って「景」を形成し、その社会の持つ精神性が形となって顕れたものである。本講義では、歴史的経緯、諸外国の施策、現在進行形のケース等を題材に環境を様々な文脈から考えてみたい。

授業内容

講義形式。適宜、プリント等の配布や視聴覚教材を用いて、理解の深化を図りたい。

 (1)ガイダンスと序論
・自然環境問題−公害等に関する過去の言説の整理
・農業・観光・地域振興等に関する過去の言説と研究
・都市環境論の系譜と都市・地域研究の方法論
(2)自然環境
・ゴミの分別・処分問題/公害の越境問題−欧州や日本の諸事例から
・緑地保全−「世界自然遺産」から「公開空地」まで
(3)環境保全のさまざまな位相と思想
・自然公園・文化財
・ナショナルトラスト
・都市公園・風致地区・美観地区・景観法
(4)都市の「環境」
・巨大開発の実際−現地見学(汐留・品川など)
・巨大開発の問題点−地域の「個性」「環境保全」
・環境と都市ジャーナリズム
(5)まとめ
・環境とさまざまな価値観・倫理(1)
・環境とさまざまな価値観・倫理(2)

評価方法

一連のテーマ・視点毎に授業内で小レポート執筆・提出して貰う。
 これに期末課題を加え総合的に判断する。(平常点50%:期末課題:50%)

教科書

・資料は適宜配布します。 ・教科書は特に使用しない。
・必要な文献・資料は、必要に応じてその都度指示する。

備考

特にないが、自分の出身地・居住地の付近で起きているさまざまな環境に関する問題(大小の紛争・係争・議論)に関心を持っておいてください。万一、教室の収容人数を超過した場合は抽選などを行うことがある。

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合100%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:49:29 JST 2012