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解析学II

Analysis 2

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准教授赤木剛朗この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

高校以来、諸君は微分積分という科目を勉強している。これまでは、変数や関数がとる値はすべて実数だったはずである。この授業では、「変数や関数のとる値を複素数にしたら、どうなってしまうのか?」について講義する。一見、これまでの微分積分を一般化したものを学ぶ気になるかもしれない。しかし、これまで学んできた微分積分とは全く異なる一面を見ることになるだろう。それだけではなく、複素数の世界から見るとこれまで学んできた微分積分では解けなかった問題が解けるようになったり、その理論自体の見通しが非常に整然とする。人間がロケットに乗って宇宙に飛び出したときに、はじめて地球が丸かったことを実感するような経験ができるであろう。「なぜこうするのか?」という(数学的)発想を学ぶとともに工学においても必要な計算技術の習得を目標とする。

授業内容

第1回       複素関数論とは、複素関数論は虚しくない、今後のあらすじ
第2〜3回     複素数の復習・複素関数・複素数列の極限
第4〜7回    複素関数の微分法(正則性、コーシー・リーマンの定理等)
第8〜9回    整級数と初等関数(収束半径、整級数の微分、指数関数、三角関数他)
第10〜13回  複素関数の積分法と実積分への応用[方法編](コーシーの積分定理、留数、留数定理他)
第14〜15回  複素関数の積分法と実積分への応用[ストーリー編](コーシーの積分公式、テイラー展開、ローラン展開他)

評価方法

授業態度、出席状況、試験の成績によって評価を行う。必要に応じてレポート課題を出題し、それを評価の対象とする。

教科書

「応用解析学概論」 阿部・他著(共立出版) 1994

備考


環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Tue Mar 27 08:16:43 JST 2012