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確率統計

Probability and Statistics

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教授寒川光この授業の2010年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

確率論は17世紀のカード遊びに端を発し,統計学は社会調査から生物学,品質管理,現在では確率論とシミュレーションを組合わせたデリバティブ理論が金融経済で用いられ,応用と密着して発展してきた特徴があり,因果法則に従う事象を扱う他の数学分野と趣きを異にしている.確率論は場合の数を数えることから出発し,ある事象が起こる確率をもとにして確率変数を定義し,その変数がどのような値をとるかという確率分布とその性質を調べる。一方,統計学では多くの個体を含む集団からいくつかを標本として取り出し,その標本をから集団の分布に関する性質を推論し,確率論の知識を用いる.本講義では集合,順列など基礎的な知識の復習から始め,確率の定義と基本法則,確率変数と確率分布などの確率論の基礎を学ぶ.そして確率論の知識をもとに母集団分布と標本分布を研究し,推定と検定に触れる.

授業内容

1. 集合と場合の数
2. 順列と組み合わせ、2項定理
3. 確率の定義、確率の性質
4. 条件付き確率
5. 確率変数と確率分布関数
6. 期待値と分散
7. 中間試験
8. 2項分布
9. ポアソン分布、多項分布
10. 中心極限定理と正規分布
11. 母集団と標本、標本の整理
12. 正規母集団、正規母集団に対する標本分布
13. 点推定、区間推定
14. 仮説と検定
15. 期末試験

評価方法

試験の成績とレポートの点数を総合して評価する。

教科書

薩摩順吉著「理工系の数学入門コース 確率・統計」岩波書店(1989)

備考


環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:51:45 JST 2012