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近代解析

Modern Analysis

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准教授赤木剛朗この授業の2008年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

解析学の歴史は非常に古く、Archimedes にまで遡ると言われている。また、その発展には常に他の科学技術分野が深く関わってきた。特に Newton や Leibniz 以来体系化されてきた微分積分法はその代表的なものであり、それに関連する微分方程式、ベクトル解析、複素関数論など諸君のよく知っている分野も多い。一方、解析学は長い時間を通して議論の厳密性をたびたび見直し、今日の学問体系へと至っている。微分積分法に現れるε-δ論法は長い解析学の歴史の結晶であり、そこには現代数学の厳密性に対する考え方が顕著に現われている。この科目では、現代解析学の基礎を支える集合論・位相空間論に焦点を当て、現代数学が主張する数学的厳密性とは何か?について講義する。

授業内容

これまでの共通系数学科目とは異なり、数学的論証とその厳密性に重点を置く。その点に於いては、ただ計算して答えを求めればよいだけの科目と大きく異なる。またここで扱う内容は現代数学のあらゆる場面で用いられる共通基盤であり、有限要素法など工学に現れる応用数学の理解にも欠かせないものである。

各回の講義内容の予定は以下のとおりである。
第1−4回      集合と写像
第5、6回      集合の濃度
第7、8回      順序集合
第9−12回     位相空間
第13、14回    距離空間、ノルム空間
第15回       関数解析への応用

評価方法

授業態度、出席状況、試験の結果から総合的に評価する。必要に応じてレポート課題を出題し、評価の対象に加える。

教科書

集合・位相入門 松坂和夫著 岩波書店

備考

扱う内容が非常に多いので、余計な時間は取れない。各自で講義前に前回の内容を必ず復習しておくこと。また遅刻もしないこと。さもないとこの講義についていくことは難しい。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Sat Nov 26 10:20:03 JST 2011