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マネジメント技術

Introduction to Management Technology

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須賀雅夫この授業の2009年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

ものごとを「管理」する活動は、古くから状況に応じて工夫されてきたが、これを科学的に意識して理論構築も行なうようになったのは、主として20世紀に入ってからと言える。現在も社会・技術環境の変化に対応して、さまざまな創意工夫が続けられている。
この授業では、まず管理活動の本質と関連させて方法論の枠組みを提示し、伝統的なQ(品質)、C(コスト)、D(納期、スケジュール)の管理を中心に、人間的要素など関連する管理技法を幅広く紹介して、広い視野を養ってもらうことを目的としている。

授業内容

1.管理工学の生い立ち    Taylorの科学的管理法、IE、ORなど管理工学を構成する要素を歴史的にたどって理解する。
2.管理の分野と方法論    管理活動の分野(品質、コスト、スケジュールなど)に5つの方法論をあてはめて枠組みを示す。
3.計画と予測         管理のベースには計画があり、そのために必要ならば予測を行なう。その技法を説明する。
4.計画と構造化技法     複雑な問題の構造を解明して、計画立案などを行なう、問題の構造化技法について述べる。
5.製品企画と研究開発    計画のなかでも製品企画を取り上げ、研究開発管理について述べる。
6.スケジュール管理     スケジュール管理の基礎と代表的な手法であるPERTやシミュレーションについて説明する。
7.スケジュールと目標の管理 目標値の管理も含む手法である、アーンドバリュー法やFAMEなどを説明する。
8.コスト管理          コスト管理の手法を、見積り、予測・評価、統制について述べる。
9.品質管理(1)       品質管理の基礎である管理図などの伝統的な手法について学ぶ。
10.品質管理(2)       国際標準規格ISO9000ファミリーで採用している、品質マネジメントシステムの考え方を学ぶ。
11.リスク管理        リスク管理のサイクルに沿って、リスクの特定、定量化、対応策の策定方法を学ぶ。
12.組織管理、調達管理  プロジェクトを遂行する組織の構造と管理、外部から物品や役務を調達する管理について述べる。
13.人間的要素の計画と管理  人間の特性が関連することがらの計画と管理の手法を説明する。
14.日本的管理の特質    いわゆる日本的管理の特質を欧米の考え方と比較しつつ説明する。
15.期末試験

評価方法

期末試験の結果および出席状況により評価する。出席は不定期にチェックし、全体の配点の20〜30%の重みで評価する。

教科書

毎回プリントを配付する予定。教科書、参考書はとくに定めないが、市販のものを適宜参照してもよい。

備考


環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:52:01 JST 2012