P0040200

電子回路I

Electronic Circuits 1

開講部

システム工学部

開講学科

電子情報システム学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授渡部英二この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

ディジタル時代といわれる現在、アナログ技術の重要性は減るどころが増加の一途をたどっている。アナログ技術の中核をなすのが、アナログ電子回路である。本講義は、トランジスタを2個程度使った電子回路の解析と設計をマスターすることを目的とする。特に、能動素子の等価回路の理解、電子回路の直流設計と交流設計重点を置く。電子回路の習得には、学生自らの手で回路の計算をすることが必須であるので、時間を割ける限り演習を実施する。

授業内容

1.電子回路とは何か
2.電気回路の復習
   電源、テプナンの定理、デシベル表示、周波数特性など
3.ダイオードとトランジスタの静特性
   静特性と増幅作用
4.ダイオードとトランジスタの等価回路
   直流および交流に対する等価回路表現
5.バイアス回路
   動作点の概念および直流と交流の分離
6.ナレータ・ノレータモデルによるバイアス設計
   トランジスタの理想化による簡易バイアス設計法の紹介
7.増幅回路の基礎
   低域、中域および高域の概念と増幅回路の交流等価回路
8.エミッタ接地増幅回路
   エミッタ接地増幅回路の解析と設計
9.コレクタ接地増幅回路
   コレクタ接地増幅回路の解析と設計
10.増幅回路の縦続接続
   高利得を達成するための多段増幅回路の実現法
11.コンデンサの影響
   コンデンサを無視できない場合の周波数特性の計算
12.トランジスタの高周波等価回路とミラー効果
   ハイブリットπ形等価回路の紹介とミラー効果
13.エミッタ接地増幅回路の高周波特性
   ハイブリットπ形等価回路を用いた高周波特性の解析
14.負帰還増幅回路の効果と種類
   負帰還による特性の改善と4つの帰還方式の紹介
15.負帰還増幅回路の解析と安定性
   具体的な負帰還回路の解析法、安定性と位相補償の初歩

評価方法

期末試験の点数と演習点で評価する(試験90%,演習10%)。

教科書

藤井信生著 「アナログ電子回路 ?集積回路化時代の?」 昭晃堂

備考

本講義は電気回路Iと電気回路IIを履修しておかないと理解不可能である。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 07:52:18 JST 2013