P2630800

回路とシステム

Circuits and Systems

開講部

システム工学部

開講学科

電子情報システム学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授渡部英二この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

システム工学の重要な一分野である線形動的システム理論の基礎を講義する。本講義では、連続時間システムに対象を絞り、信号とシステム応答の解析手法を扱う。連続時間システムの例として主に電気回路に題材を求めるが、電気系と機械系のアナロジーについても時間があれば言及する。本講義は従来電気電子系学科で講義されていた回路の過渡現象論の内容を包含しており、LCRを各1個含むような回路の動特性の解析に習熟することを目的とする。

授業内容

1.線形動的システムの基礎
  システムの線形性と時不変性、静的システムと動的システム
  スペクトル
2.RC回路の過渡応答
  RC回路の過渡応答を1階線形微分方程式の解として求める
3.RLC回路の過渡応答I
4.RLC回路の過渡応答II
  RLC回路の過渡応答を2階線形微分方程式の解として求める
5.過渡解析演習
6.ラプラス変換の定義
  ラプラス変換の定義とそれによる線形微分方程式の解法、零状態応答と回路網関数
7.ラプラス変換の性質
  回路のラプラス変数領域表現とラプラス変換の性質
8.ラプラス逆変換
  ラプラス逆変換の計算法と繰り返し波形のラプラス変換
9.ラプラス変換の回路解析への応用
  微分方程式を経由せずに回路の完全応答を求める
10.ラプラス変換演習
11.システム関数
  各種システム関数の定義と簡単な波形整形回路
12.システムの周波数領域解析
  1次および2次システムの周波数応答
13.システムの安定性
  安定性の定義と安定判別法
14.総合演習
15.期末試験

評価方法

期末試験の点数と演習点で評価する(試験90%、演習10%)。

教科書

武部幹著 「回路の応答」 コロナ社

備考

この科目を理解するためには電気回路IとIIを履修しておく必要がある。また、理解を深めるためには信号解析も同時に履修するのが望ましい。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:50:40 JST 2012