ソフトウェア工学では、ソフトウェア要求分析・ソフトウェア仕様・ソフトウェア設計法・ソフトウェア検証技術・保守等のさまざまな概念と方法が研究されてきた。本講義では、オブジェクト指向分析・設計法を対象にして、ソフトウェアの分析・設計法について学ぶ。対象世界のモデリング法や、変更や再利用が容易なプログラム構造を実現する方法について例題を用いて解説し、オブジェクト指向分析・設計のエッセンスを習得することを目的とする。記述には、オブジェクト指向によるソフトウェア開発成果物の統一表記法であるUML(Unified Modeling Language)を用いる。