R0490500
自然環境デザイン演習 |
Field study for Ecological Planning and Management |
開講部 | システム工学部 |
開講学科 | 環境システム学科 |
開講学年 | 3年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 演習 |
授業の教育目的及び方針
現在は、環境やエコロジーという言葉が氾濫し、環境を捉える視点がマスメディアの受け売りになりがちである。自然環境に関するプランニングを行う際には、フィールド調査という体験を通して各個人の生きた視点を養成する必要がある。本演習では、大学キャンパス林、大学近くに広がる見沼田圃をフィールドとして、自然環境デザインで学んだ生態学をもとに独自の視点を確立する。さらに着目した問題点に対して景観生態学的に深く洞察し調査する能力を養い、最終的にプランニングの提案を行う。
演習は講義とあわせて履修すること。
授業内容
1.生態学的基礎の習得
(1)種名検索:標本画を描く作業を通して樹木の検索方法を学ぶ。
(2)キャンパス林マップの作成:現存植生図・潜在自然植生図および植栽デザインについて学ぶ。
2.見沼田圃の地域特性と「景観」構成要素
(1)見沼絶滅危惧種の生物生態調査
(2)見沼における土地利用の変遷調査
雑木林、水田、河畔草地等の変遷を知る。地形図の判読。
(3)見沼における伝統的農村集落の構成調査
集落の農村景観構成要素とその配置を知る。空中写真の判読。
3.フィールド実習
鳥類・魚類・両生類・爬虫類・水生昆虫・水生植物など見沼に生息する生物の生息環境として見沼田圃の各地区を検証する。
4.「キャンパス林ネットワーク構想」
ビオトープ調査の歴史的背景を通してビオトープの本質を理解し、見沼多圃地域計画への応用を考える。見沼における「芝浦工大キャンパス林」の意義づけを行い、ビオトープネットワーク基本構想を練る。
評価方法
課題提出、プレゼンテーション(グループ)と出席の総合的な評価による。
教科書
保育社「検索入門 樹林1」「同2」。その他、適宜プリントを配布する。
備考
自然環境デザインとあわせて履修すること。フィールド調査(見沼田圃)を含むため、人数制限を行う場合がある。
環境との関連
最終更新 : Wed Apr 06 01:23:22 JST 2011