建築物は自重と積載物の荷重、地震や風等の外力に対して安全で快適な空間を提供するよう設計されなければならない。そのためには荷重や外力が作用した時に建築物がどのような挙動を示すのかを把握する必要が生じる。挙動把握のためには構造解析が重要な手段となる。構造解析にはコンピュータが用いられるが、建築物のモデル化、解析結果の評価にあたっては解析の基礎となる力学の原理と力の流れを体得することが重要となる。授業では実際の建物をイメージしながら、力学の基礎知識を学び、部材断面や骨組み形状の違いが挙動にどう影響するかを定性的に理解できることを目的とする。毎回の授業ごとに演習問題で理解度を確認する。