Q0280800

伝熱工学

Heat Transfer

開講部

システム工学部

開講学科

機械制御システム学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授君島真仁この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

日常生活で利用する居住空間や社会生活上利用する施設と建築物あるいは交通機関車内などでは空調などの温度制御が行われており,機械工業や化学工業などで使用する設備.機器,機械などでは加熱,冷却,保温に温度制御を行うことが多い.とくに化石燃料などの化学エネルギーを動力や電気エネルギーに変換するエネルギー変換機器では,作動流体の加熱,冷却が必要であり,また高温流体に曝される機器要素では冷却が必要である,これらのことを適正に実現するには,それぞれの場合に,ある物体から他の物体に,また同一の物体内のある部分から他の部分に,熱を移動させることが必要である.本科目は,伝熱機器の高効率設計や,その適正な運用・管理に必要な熱移動現象について基礎知識を涵養することを目的としている.

授業内容

1. 熱移動現象の概要と応用例
2. 熱伝導(静止流体中のエネルギー保存則と熱伝導方程式,Fourierの法則)
3. 熱伝導(1次元定常熱伝導,非定常熱伝導)
4. 熱伝導(拡大伝熱面)
5. 対流熱伝達(流体中のエネルギー保存則,対流熱伝達の基礎)
6. 対流熱伝達(内部流および外部流の熱伝達,境界層)
7. 対流熱伝達(乱流伝熱)
8. 対流熱伝達(自然対流)
9. 沸騰熱伝達(相変化現象の基礎,プール飽和沸騰)
10. 凝縮熱伝達(鉛直平板への膜状凝縮など)
11. ふく射(反射と放射,放射能と放射強さ,Kirchhoffの法則)
12. ふく射(Planckの公式,Stefan-Boltzmannの法則)
13. ふく射(黒体面間ならびに灰色体面間のふく射熱伝達の取り扱い)
14. 熱交換器
15. 期末試験

評価方法

数回の小テストと期末テストを総合して評価する.

教科書

毎回プリントを配布する.

備考

流れ学I, IIならびに熱力学Iを事前に履修していることが望ましい.

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:51:57 JST 2012