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技術と倫理

Technology and ethics

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講師鈴木俊洋この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

科学技術が高度に発達した現代社会では、われわれは、これまでに経験したことのないさまざまな倫理的問題に直面するようになっている。この講義の目的は、(1) 「専門家になる」ということがいかなることであるかを知り、科学技術の専門家として出会う可能性のある倫理的問題へ対処するための基本的土台を身につけることと、(2)現代の科学技術の発達が社会においてどのような新しい倫理的問題を生み出すかを知ること、の二点である。講義では、まず、技術倫理を考察する土台となる基本的な枠組みを「専門家」の持つ特殊な知のあり方を軸に論じ、それを踏まえた上で、科学技術に関する倫理的問題をさまざまな具体例を提示しながら考察する。

授業内容

1 イントロダクション1:技術者倫理とは何か?なぜ必要か?
2 イントロダクション2:(特に科学技術の)専門家になるとはいかなることか?
3 工学倫理事例研究・事例1:チャレンジャー号事件
4 事例2:フォード・ピント事件
5 事例3:ギルベイン・ゴールド
6 事例4:賄賂
7 工学倫理:リスクと安全性
8 工学倫理:内部告発
9 倫理綱領は何のためにあるか
10 技術の選択と倫理:エネルギーの選択について
11 技術の選択と倫理:情報倫理、生命倫理への導入
12 生命倫理:臓器移植、遺伝子治療等
13 情報倫理:情報技術は人間に何をもたらすか
14 環境倫理:環境倫理の諸立場
15 学期末試験

評価方法

中間レポート(20%) 期末レポート(30%) 期末試験(50%)

教科書

教科書は特に用いない。参考文献は講義の中で適宜紹介する。

備考


環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合25%)

最終更新 : Thu Sep 20 07:52:27 JST 2012