我々は日常の様々な場面において「いかにあるべきか。いかに行動すべきか。」という問いに遭遇する。そうした問いの決定的な答えを提供することは学問的考察にはできない。しかし、答えを見つけるための助けとなる道具を提供することはできる。それをするのが倫理学である。
具体的に講義では、倫理学の様々な立場や、そこで提供される思考の道具立てをできるだけ具体例に即して提示したのち、最後に現代の専門分化した社会における様々な分野の特殊倫理のあり方を考察する。
抽象的な議論にならないように講義ではなるべく具体的事例を提示してそれに即して話を進めていくかたちをとりたい。