N0140400

生命倫理

Bioethics

開講部

システム工学部

開講学科

生命科学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授小出泰士この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の教育目的及び方針

科学技術の飛躍的な発展に伴い、生物医学の分野においても、臓器移植、生殖補助医療、遺伝子操作、クローン技術、再生医療、安楽死など、さまざまな形で生命への技術介入が可能となった。はたして、技術的に可能なことは、倫理的にも許されるのだろうか。私達は、もう一度人間の本質について反省し、人間の行為の善悪について根本から問い直すことが必要である。授業では、次のことを目標として掲げる。(1)生命倫理の諸問題に関する基礎知識、及びその問題点を正確に把握すること。(2)生命倫理の諸問題を対象として、倫理的判断力を養うこと。1.倫理学、生命倫理学の主要学説及び基本原則を理解すること。2.物事を多角的な観点から考察すること。3.倫理原則に依拠しつつ、状況を踏まえて判断すること。

授業内容

1. 序論 倫理学とは何か。生命倫理学がなぜ必要か。
2. 生命論 心身二元論(生命と物質の本質について)。科学は人間に対してどのようなアプローチをするか。
3. 倫理学理論 カントの義務倫理学、功利主義倫理学、徳倫理学。
4. 医の倫理 医師会宣言、医の倫理原則、インフォームド・コンセント、真実の告知
5. 生物医学倫理の諸問題1 脳死と臓器移植 中間試験(1)
6. 生物医学倫理の諸問題2 生殖補助医療(人工授精、体外受精、顕微授精)
7. 生物医学倫理の諸問題3 代理出産
8. 生物医学倫理の諸問題4 出生前診断、着床前診断
9. 生物医学倫理の諸問題5 人工妊娠中絶、減胎手術
10. 生物医学倫理の諸問題6 遺伝子診断と遺伝子治療、優生学 中間試験(2)
11. 生物医学倫理の諸問題7 クローン技術
12. 生物医学倫理の諸問題8 胚性幹細胞と再生医療
13. 生物医学倫理の諸問題9 安楽死と尊厳死
14. ヨーロッパの生命倫理思想
15. 期末試験

評価方法

中間試験(1)25%、中間試験(2)35%、期末試験40%

教科書

小出泰士『良識から見た生命倫理』(DTP出版、2005年)

備考


環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 20 07:56:24 JST 2012