N0360800

生物有機化学

Bioorganic Chemistry

開講部

システム工学部

開講学科

生命科学科

開講学年

2年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義

未定

授業の教育目的及び方針

最近の生命科学の流れを見ると, 生命にとって非常に重要な現象や機能の多くが, 分子レベルで明らかにされている. 生体内で特有の機能を担って, 生命体を支えるのに大きく関わっている有機分子の性質を理解し, それらの有機分子が生命現象への特徴ある影響をおよぼしていることを学ぶ.
生体内での代表的な有機分子である炭水化物, アミノ酸・タンパク質, 酵素, 脂質, 核酸, についての構造, 機能, 反応, の基礎を有機化学的な視点から解説する。

授業内容

1. 炭水化物の化学 (1) 糖類の分類, 立体化学
2. 炭水化物の化学 (2) 単糖の鎖状構造と環状構造の変換, 変旋光, 単糖類の化学反応
3. 炭水化物の化学 (3) オリゴ糖, 多糖類, 配糖体, 複合糖質
4. アミノ酸・タンパク質の化学 (1) アミノ酸の構造と性質
5. アミノ酸・タンパク質の化学 (2) ペプチドの化学構造, ペプチドの表記法, ペプチドの一次構造の決定
6. アミノ酸・タンパク質の化学 (3) タンパク質の二次・三次・四次・超分子構造, タンパク質の変性
7. アミノ酸・タンパク質の化学 (4) ペプチドの化学合成, タンパク質の分離と分析, タンパク質の分類
8. 中間テスト
9. 酵素の化学 (1) 酵素の分類、酵素の作用機構
10. 酵素の化学 (2) 酵素活性におよぼす濃度・温度・pHの影響、酵素の制御
11. 脂質の化学 (1) 脂質の分類と構造: 脂肪酸, 単純脂質, 複合脂質(グリセロリン脂質, スフィンゴリン脂質, スフィンゴ糖脂質)
12. 脂質の化学 (2) イソプレノイド, ステロイド, プロスタグランジン, 脂質集合体と生体膜
13. 核酸の化学 (1) 核酸の構成成分(糖, 塩基, ヌクレオシド, ヌクレオチド), 核酸の基本骨格
14. 核酸の化学 (2) DNA(二重らせん構造, 塩基配列決定, 複製, 修復, 突然変異)
15. 核酸の化学 (3) DNAの化学合成, RNA(転写, 翻訳)

評価方法

中間テスト(30%)と期末テスト(70%)の成績を総合して評価する. 60%以上を合格とする.

教科書

教科書: 樹林千壽、秋葉光雄著, 新版「ライフサイエンスの有機化学」, 三共出版
参考書: J. McMurry他著, 菅原二三男監訳, 「マクマリー生物有機化学」生化学編, 丸善

備考

生物有機化学を学ぶには, 特に有機化学の知識は必要不可欠である. したがって, 有機化学I・IIは必ず履修しておくこと.

環境との関連

環境教育科目 (環境教育割合30%)

最終更新 : Thu Mar 28 07:58:25 JST 2013