「機構学」は、機械運動学ということもある。すなわち、機構を構成する部品(カム、歯車、ベルト、ねじ、クランクなど)の仕組みや機能を調べ、機械を目的どおりに動かす機構を考える学問である。機械は、その目的により、動力を発生させること、作業を行うこと、加工を行うこと、測定を行うこと、知能を制御することなど色々な目的をもっている。それらの目的に適合する物理量を変形したり、伝達する機能を機械に付与するために、機構学が必要となる。機構に関する部品を機械要素または機素と呼ぶ。この機素の仕組みを学習し、それらをどのように接続して、動かすと効果的な機械運動が得られるかを学ぶ。講義とともに演習(レポート提出)を適宜おこなってゆく。