V0310700

解析基礎

Fundamental Analysis

開講部

システム理工学部

開講学科

数理科学科

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授榎本裕子この授業の2013年度のアンケートを参照

授業の概要

微分積分学をはじめ解析学一般の基礎となる「実数の連続性」について講義する。デデキントの切断から始め、上限の存在、区間 縮小法の原理、ボルツアノ・ワイエルストラスの定理などの同値な性質やアルキメデスの原理などを解説する。それとともに、これらの概念が数列の極限や関数の連続性を扱うのにどのように使われるのか、いわゆるε-N論法やε-δ論法を解説する。

達成目標

1.実数の連続性に関して、種々の同値な表現を理解すること。
2.数列の極限に関して、ε- N論法を理解すること。
3.関数の連続性に関して、ε-δ論法を理解すること。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.デデキントの切断自然数・整数・有理数・実数・複素数の定義を覚えてくる
2.上限・下限、アルキメデスの原理前回の授業の復習
3.数列の極限(1)ε- N論法前回までの授業の復習
4.数列の極限(2)極限の性質前回までの授業の復習
5.有界な単調数列前回までの授業の復習
6.区間縮小法の原理前回までの授業の復習
7.数列の極限(3)ボルツアノ・ワイエルストラスの定理前回までの授業の復習
8.数列の極限(4)コーシー列前回までの授業の復習
9.数列の極限(5)上極限・下極限前回までの授業の復習
10.関数の連続性(1)ε-δ論法数学Iで学んだ関数の連続性および前回までの授業の復習
11.関数の連続性(2)関数の極限と数列の極限の関係前回までの授業の復習
12.関数の連続性(3)中間値の定理数学Iで学んだ中間値の定理および前回までの授業の復習
13.関数の連続性(4)最大・最小値の定理数学Iで学んだ最大・最小の定理および前回までの授業の復習
14.関数の連続性(5)一様連続性前回までの授業の復習
15.期末試験とその講評前回までの授業の復習

評価方法と基準

期末試験80%、レポート20%として採点し、合計得点の60%以上を合格とする

教科書・参考書

教科書:「解析入門」田島一郎・岩波書店
参考書:「はじめて学ぶイプシロン・デルタ 数学の論理と日本語」細井勉・日本評論社

履修登録前の準備

特になし

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業時間の前後

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Sun Apr 06 07:10:39 JST 2014