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6M005000

数理制御特論

Advanced Mathematic Control

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

システム理工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授サイ キセイこの授業の2013年度のアンケートを参照

授業の概要

線形行列不等式(LMI)に基づく制御理論・設計法は,解析的な解を探究してきた従来の制御理論と異なり,制御問題を数値計算が可能な最適化問題へ帰着することを特徴としている.本講義ではまず基礎的な部分に焦点を絞り,数値最適化、LMIの定義・性質とその周辺について学ぶ.そして,いくつか重要な制御仕様について,LMIに基づくシステム解析と設計の考え方と手順を勉強する.

達成目標

1.凸集合、凸関数と凸計画問題が理解できるようになる.
2.LMIの定義、性質と数値計算方法が理解できるようになる.
3.LMIに基づくシステム解析と設計の考え方と手順が理解できるようになる.

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.受講ガイダンス、LMIによる現代制御の歴史古典制御と現代制御
2.システムの状態空間表現、解軌道と収束性連立微分方程式の解法、状態推移行列
3.システムの安定性、ロバスト性、L2ゲイン安定性、システムの不確かさの考慮
4.凸集合、凸関数、凸計画問題凸とは?線形計画法との関連
5.LMIの定義と性質等式と不等式、連立不等式
6.LMIによる安定性解析リヤプノフ安定性
7.LMIによるL2ゲイン解析L2ゲイン解析とフィードバック制御系
8.前半の復習、確認レポート課題の確認とレポートの完成
9.LMIによるロバスト安定、ロバスト性能解析ロバスト性の表現と取扱い
10.LMIによる安定化コントローラ設計Matlab LMI Toolboxを実習
11.LMIによるH∞コントローラ設計:状態フィードバックMatlab LMI Toolboxを実習
12.LMIによるH∞コントローラ設計:出力フィードバック(1)有界実補題
Matlab LMI Toolboxを実習
13.LMIによるH∞コントローラ設計:出力フィードバック(2)有界実補題
Matlab LMI Toolboxを実習
14.コントローラの低次元化、非凸問題、研究課題設定凸と非凸の判別、コントローラの次元
15.研究課題の発表と講評PPTの作成、学習成果の確認

評価方法と基準

授業態度、レポートと課題発表によって総合評価を行う

教科書・参考書

教科書:なし

参考書:
(1)岩崎:LMIと制御;昭晃堂
(2)Boyd, El Ghaoui, Feron, Balakrishnan: Linear Matrix Inequalities in System and Control Theory, SIAM
(3)Boyd: Convex Optimization; Cambridge University Press

履修登録前の準備

現代制御理論の基本知識をもつ

オフィスアワー、質問・相談の方法

随時(できれば事前予約)

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Sep 19 07:46:10 JST 2013