Y0046100

モデリング/シミュレーション

Modeling & Simulation

開講部

デザイン工学部

開講学科

デザイン工学科

開講学年

3-4年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

共通専門

講義区分

講義
講師琴坂信哉この授業の2012年度のアンケートを参照

授業の概要

メカトロニクス要素のデザインにおいて、その要素のモデル化、シミュレーションによる解析は、現代の設計業務の効率化に欠かせない手法となっている。本講義では、メカトロニクス機器の代表として、ロボットシステムを取り上げ、Matlab等を用いて種々
のモデリング、シミュレーションを行ない、シミュレーションツールの学習とデザイン能力の習得を目指す。なお、理解度の確認のための小テストを随時行う。

達成目標

1. 「モデリング」および「シミュレーション」という言葉の意味するところ、およびその活用方法を理解すること
2.簡単な物理現象をモデリングし、シミュレーションを行うまでの手順を理解すること
3.モデリングの限界とシミュレーションの精度、問題点を理解すること

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.授業概要 様々なシミュレーション技術の紹介
および簡単な物理シミュレーション(落体の運動)
シラバスを確認し、受講にあたって必要となる関連授業の復習を行っておくこと。
また、高校生の物理の復習を行っておくこと。特にニュートンの運動方程式。
2.さまざまなモデル化の例。機械工学分野における微分方程式によるモデル化。物理モデリングの基本(モデル化、相似則、支配方程式)、次元解析,無次元化1階および2階の微分方程式について復習を行っておくこと。
3.シミュレーションの基本。微分と差分、差分方程式の数値解法、解の精度1階、2階の微分方程式の解法
について復習しておくこと。(積分による微分方程式の解法など)
4.Matlab/Simulinkを用いたシミュレーション開発第一回:落体のシミュレーションの実装と実験
ロケットの打ち上げシミュレーションへのアップグレード
簡単なMATLAB講習
MATLABの使い方の復習をしておくこと
5.より正確なシミュレーションのために
常微分方程式の解法と誤差、陽解法と陰解法
計算機の内部表現
計算機の動作原理について、特に2進法の計算について、
常微分方程式の解法について復習をしておくこと。
6.ロボットを題材とした力学シミュレーション
回転と直線の運動学
物体の持つ自由度
運動学と逆運動学
2リンクマニピュレータの運動学
機械力学の復習を行っておくこと((主に、リンク機構の静力学)
7.力学シミュレーション(Simulinkを用いた簡単な落体のシミュレーション)
2リンクマニピュレータの運動学シミュレーション
MATLAB/Simulinkの使い方について予習しておくこと
8.動力学シミュレーション(2リンクロボットアームの運動方程式)
目標運動軌道の生成
Matlab/Simulinkの使い方の復習を行っておくこと
9.中間試験および試験内容の解説試験準備
10.伝達関数,状態空間モデルによるシミュレーション制御工学の基本を復習しておくこと(特に、過渡応答、周波数応答)
11.システム同定
モデルのパラメータの推定方法
制御工学の基本を復習しておくこと
12.複雑形状のモデル化(有限要素法による近似計算)線形代数(特に行列計算関連)をしておくこと
13.MATLABを用いた有限要素法計算とリンクの最適設計材料力学、線形代数の復習をしておくこと
14.モデリングシミュレーションの利点と限界
設計への応用について
これまでの授業の復習と期末試験の準備
配布プリントを再読し、理解を深
めておくこと
15.期末試験これまでの学習内容の復習を行っておくこと

評価方法と基準

中間試験30%、授業中の演習課題20%、期末試験50%

教科書・参考書

参考書:微分方程式+もでるでざいん教本、橋本ほか、オーム社
参考書:モーションコントロール、島田明、オーム社
参考書:MATLABハンドブック、小林一行、秀和システム
参考書:機械設計のためのモデルベース開発入門、大川、オーム社
参考書:サーボ制御技術入門、本田他、日刊工業新聞社

履修登録前の準備

履修前提科目:情報処理(プログラミング、特にMATLAB)、工学解析、ロボティクス、機械力学

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業終了後の15分間
質問は、 E-mailでも受け付けます。
kotosaka[at]mail.saitama-u.ac.jp

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Thu Mar 28 09:01:05 JST 2013