Japanese / English

6M003700

関数解析特論

Functional Analysis

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

システム理工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授井戸川知之この授業の2013年度のアンケートを参照

授業の概要

本講義では, 学部で学んだ関数解析学の理解を深め, 関数解析の理論が数値解析にいかに応用されるかを見ていく. 関数解析の基礎となる, 位相空間・バナッハ空間・ヒルベルト空間やルベーグ積分等についてはある程度知っているものとし, 関数解析の定理が補間理論や偏微分方程式の数値解析にどのように適用されるかを知ること・理解することに注力したい.

達成目標

1.関数解析と数値解析の関係について学び, 特に後者における近似解法の妥当性をどのように保証するか, 具体例を通して理解する.
2.一様有界原理とそのいくつかの応用を学び, 関数解析的観点から収束を論じられるようになる.
3.一様有界原理の偏微分方程式への応用を学び, 数値解の精度や安定性について議論できるようになる.

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.関数解析と数値解析について (導入)学部時代に学んだ微積分・線形代数・数値解析・関数解析について復習しておく
2.無限次元空間上の Newton 法有限次元の Newton 法を復習しておく
3.位相空間・ノルム空間の簡単な復習集合と位相について復習しておく
4.有限次元バナッハ空間と数値解析線形代数について復習しておく
5.無限次元バナッハ空間と数値解析関数解析について復習しておく
6.作用素ノルム関数解析について復習しておく
7.一様有界原理前回の復習
8.列変換理論前回の復習
9.一様有界原理の列変換への応用前回の復習
10.補間理論への応用 (多項式補間)前回の復習
11.補間理論への応用 (スプライン補間)前回の復習
12.偏微分方程式への応用 (Lax の理論)前回の復習
13.偏微分方程式への応用 (安定性解析)前回の復習
14.熱方程式への応用前回の復習
15.期末試験と講評前回の復習

評価方法と基準

期末試験による.

教科書・参考書

参考書: 数値関数解析の基礎, 鈴木千里, 森北出版, 2001.

履修登録前の準備

学部で学んだ微積分・線形代数・数値解析をよく理解していること. 学部における, 集合と位相, 関数解析I/II, あるいは, これらに相当する講義を履修済みであること.

オフィスアワー、質問・相談の方法

随時, 研究室に質問に来ること (メールによる質問には答えない). 時間の取れる限り対応する予定.

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Sun Apr 06 08:40:16 JST 2014