C0871000

軽金属材料

Light Alloy Materials

開講部

工学部

開講学科

材料工学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択必修

系列区分

専門

講義区分

講義
准教授湯本敦史この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

 化石燃料を大量に消費し、また大量生産、大量消費、大量廃棄がなされている自動車は、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、廃棄物の増加等多くの地球環境問題とかかわっている。この車の軽量化問題の一つをとっても、環境問題をはじめ省資源・省エネルギーの観点から材料の軽量化(比強度)が重要な問題となる。
軽金属材料とは一般に比重が4.0以下と分類されており、本講ではアルミニウム、マグネシウム、チタン及びそれらの合金等の状態図、組織、化学的、物理的、機械的性質及び熱処理方法について講義する。

達成目標

1.代表的な軽金属材料であるアルミニウム、マグネシウム、チタン合金の状態図,熱処理が及ぼす影響、特性の差異に及ぼす組成と組織の関係を理解する。
2.アルミニウム合金の種類と特性を理解し、最適な用途について理解を深める。
3.チタン合金の種類と特性を理解し、最適な用途について理解を深める。特にα合金、α+β合金、β合金の組成と組織の関係について理解を深める。
4.マグネシウム合金の種類と特性を理解し、最適な用途について理解を深める。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス,軽金属材料の定義 シラバスを確認しておくこと
2.アルミニウム
・展伸材:1000,3000,4000,5000系非熱処理型合金の機械的性質、用途
配付資料1
3.アルミニウム
・展伸材:2000,4000,6000,7000系熱処理型合金の機械的性質、用途
配付資料2
4.アルミニウム
・鋳物、ダイカスト合金:非熱処理合金の機械的性質、用途
配付資料3
5.アルミニウム
・鋳物、ダイカスト合金−1:熱処理型合金の熱処理方法、機械的性質、用途
配付資料4
6.アルミニウム
・鋳物、ダイカスト合金−2:熱処理型合金の熱処理方法、機械的性質、用途
配付資料5
7.チタン
・チタンの化学的、物理的、機械的性質、不純物の影響
配付資料6
8.チタン
・α型チタン合金の状態図、熱処理、化学的、物理的、機械的性質
配付資料7
9.チタン
・β型チタン合金の状態図、熱処理、化学的、物理的、機械的性質
配付資料8
10.チタン
・α+β型チタン合金の状態図、熱処理、化学的、物理的、機械的性質
配付資料9
11.マグネシウム
・マグネシウムの化学的、物理的、機械的性質
配付資料10
12.マグネシウム
・鋳造用マグネシウム合金の状態図、組織、化学的、物理的、機械的性質、熱処理、用途
配付資料11
13.マグネシウム
・展伸用マグネシウム合金の状態図、組織、化学的、物理的、機械的性質、用途
配付資料12
14.軽金属材料のまとめ 配付資料13
15.期末試験および解答の解説 配付資料1から13

評価方法と基準

学期末試験により成績評価する.試験の得点60点以上を合格とする.

教科書・参考書

毎回授業時に講義資料を配布します.
参考書:里達雄,軽合金材料,コロナ社

履修登録前の準備

材料組織学1を履修していることが望ましい。

オフィスアワー、質問・相談の方法

随時(要予約)研究室に居る間はいつでもおいでください。あらかじめ電話(03-5859-8109)による連絡をお願いします。

環境との関連

環境に関連しない科目

最終更新 : Tue Sep 15 11:08:43 JST 2015