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5M830000

鋼構造建物設計特別演習

Steel Structure of Building

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

建設工学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

演習
講師井ノ上一博この授業の2014年度のアンケートを参照

授業の概要

鉄骨構造について構造設計の実務に即して計算書の作成演習を行い、その結果を構造図へ表示する方法について概説する。試設計モデルを通して、実際に行う構造設計と同じように代表的な項目については具体的に計算書を作成する。また、RC造等との比較のなかで鉄骨構造の特徴を解説する。

達成目標

1.構造設計の流れを把握し、構造設計に必要な諸規準を理解する。
2.鉄骨構造の構造設計に必要とされる構造計算の実務概要を習得する。
(架構計画・解析モデルの設定・許容応力度計算・保有水平耐力計算)
3.鉄骨構造建物の特徴を理解し、計算結果を構造図に表示する方法を理解する。
4.設計業務のなかで、構造設計の現状と役割を把握する

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス 基本計画〜実施設計の構造設計の流れ 構造設計の進め方
演習1:演習課題説明、鉄骨造建物の特徴の把握
建設地の設定(各自設定)、地盤概要調査
2.構造設計の基規準と設計ルート 使用材料 構造計画 
演習2:架構計画、材料選定、許容応力度表、計算方針、構造計算概要書作成
略伏図・軸組図のまとめ、解析モデルの設定
3.構造計算書の構成 一般事項 設計荷重
演習3:仮定断面設定、荷重設定、荷重表作成
荷重表のまとめ
4.床システム(床・小梁) 2次部材(外装、EVとの関係)
演習5:スラブ・小梁の設計
一般建物の小梁配置計画の演習
5.荷重 外力
演習4:建物重量算定、地震力・風圧力の計算
地震力のまとめ
6.準備計算
演習6:CMQ算定、柱軸力算定
柱軸力のまとめ
7.長期応力
演習7:長期応力の計算、応力図・変形図作成
長期応力の解析ソフト(Multiframe他)結果のまとめ
8.地震時応力
演習8:剛床仮定、地震時応力の計算、応力図作成
地震時応力の解析ソフト(Multiframe他)結果のまとめ、短期応力の設定
9.層間変形 剛性率 偏心率
演習9:層間変形角・剛性率・偏心率の計算
剛性率・偏心率の結果のまとめ、ブレース付架構の検討
10.断面設計-1
演習10:設計用応力、柱の断面設計 柱脚の設計
ブレースの断面設計、その他の柱脚検討
11.断面設計-2
演習11:大梁の断面設計、接合部・仕口部の設計、基礎の検討
部材設計のまとめ、各種基礎の例のまとめ
12.終局強度 保有耐力接合
演習12:大梁・柱の終局強度算定、接合部の検討
部材の終局強度のまとめ、断面リストの作成
13.保有水平耐力の計算-1
演習13:Ds・Fesの算定、必要保有耐力の計算
増分法のモデル化
14.保有水平耐力の計算-2
演習14:保有耐力算定(節点振分・増分解析)
構造計算概要書のまとめ
15.計算結果と構造図 関連設計図書 歩掛りとコスト
演習15:結果のまとめ(キープラン)、鉄骨ディテール図作成 躯体コスト検討
鉄骨ディテール図の作成、鉄骨数量の算定

評価方法と基準

レポート[構造計算書・概略図]にたいして総合得点率60%以上を合格とする。

教科書・参考書

・鋼構造設計規準(日本建築学会)
・2007年版建築物の構造関係技術基準解説書(日本建築センター他)

履修登録前の準備

・学部での構造系科目の学習内容を理解しておく
・応力解析ソフト(Multiframe他)の使用法について練習しておく

学習・教育目標との対応

特になし

オフィスアワー、質問・相談の方法

講義開始前又は終了後

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合 5%)

地域志向

地域志向ではない科目

最終更新 : Thu Oct 22 07:33:21 JST 2015