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科学技術と哲学

Science,Technology and Philosophy

開講部

デザイン工学部

開講学科

デザイン工学科

開講学年

学年共通

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

共通教養

講義区分

講義
講師江藤浩一この授業の2015年度のアンケートを参照

授業の概要

現代の人間の生活形式には、高度に発達した技術が欠かせない。「科学技術と哲学」は、高等学校までの教育内容が薄く、知識が乏しい哲学的思考について、文化のあり方を作り出す科学技術を対象として学習させることを目的とする。
ギリシア以来の西欧哲学の伝統を学びながら、そのなかで過小評価されていた技術についての考えを歴史的、俯瞰的に理解することを目的とする。また、現代における技術を捉える概念措置についても取り上げ、技術についての課題を示す。

達成目標

1.古代・中世・近代における哲学の主要問題での思索を理解することができる。
2.古代・中世・近代における技術についての考え方を理解することができる。
3.現代における技術を捉える概念措置を通して、技術についての考えを学ぶことができる。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.技術と哲学との根本問題 シラバスにより「履修前の準備」欄を確認
2.技術と人間
神話および哲学的人間学
 ノモスとピュシスについて
配布プリント(1)で予習、課題項目提出
3.技術と価値
プラトン
 イデアは存在するか
配布プリント(2)で予習、課題項目の提出
4.技術と自然(1)
アリストテレス
 プシュケーについて
配布プリント(3)で予習、課題項目の提出
5.技術と自然(2)
キリスト教神学
 創造の問題について
配布プリント(4)で予習、課題項目の提出
6.技術と自然(3)
F.ベーコン
 自己認識について
配布プリント(5)で予習、課題レポートの提出
7.技術と科学(1)
近代科学の成立
配布プリント(6)で予習、課題項目の提出
8.技術と科学(2)
イデオロギーとしての技術と科学、知識論の技術的展開
配布プリント(7)で予習、課題レポートの提出
9.産業革命時代、アメリカ型大量生産、企業の中の科学者、国家と関係する科学技術、エンジニア 配布プリント(8)で予習、課題レポートの提出
10.科学論の展開、冷戦型科学技術研究の行き詰まり 配布プリント(9)で予習、課題レポートの提出
11.技術と社会(1)
技術決定論・社会構成主義ほか
配布プリント(10)で予習、課題項目の提出
12.技術と社会(2)
技術の創造性と設計の原理など
およびエコフェミニズムの紹介
配布プリント(11)で予習、課題項目の提出
13.科学技術に関する問題の噴出、科学技術社会論への道 配布プリント(12)で予習、課題レポートの提出
14.技術の新しい付きあい方について
日本における技術哲学
配布プリント(13)で予習
15.期末試験およびその主要点の解説 試験準備等

評価方法と基準

 毎回配布する次の授業内容を記した資料としてのプリントにある課題と授業時のコメントシート(9回)およびレポート(3回)の提出を受ける。コメントシートの結果45%、レポート15%および期末試験40%で基本的には評価し、60点以上を合格とする。3分の2(10回)以上授業に出席することを、単位を認定するための必要条件とする。

教科書・参考書

 テキストは特になし。授業時にプリント等の資料を配布する。

履修登録前の準備

 特になし

オフィスアワー、質問・相談の方法

 授業終了後30分、講師室にて。
 質問はEメールでも受け付けます。etou@sic.shibaura-it.ac.jp

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合20%)

地域志向

地域志向ではない科目

最終更新 : Thu Oct 22 07:34:45 JST 2015