材料強度学 |
Strength Mechanics in Materials |
開講部 | 工学部 |
開講学科 | 材料工学科 |
開講学年 | 3年次 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択必修 |
系列区分 | 専門 |
講義区分 | 講義 |
助教 | 芹澤愛 | ![]() |
1. | 結晶構造の種類と性質、格子欠陥および転位の概念を修得する。その上で、代表的な転位である刃状転位とらせん転位の運動、塑性変形が生ずる場合の転位の役割について、原子運動の観点から説明することができる。 |
2. | 結晶内における転位発生の起源や安定配列、増殖機構等基本的事項を修得し、強度に及ぼす転位の寄与についての理解を深める。 |
3. | 材料強度の算出方法を習得し、各種条件下における材料強度を求めることができる。 |
4. | 合金の強化法についての知識を深め、高強度化を図るための材料設計指針を自ら立てることができる。 |
【授業計画】 | 【授業時間外課題(予習および復習を含む)】 | |
1. | 材料強度概論(ガイダンス) | 材料物理1,2の復習をしておくこと。 |
2. | 弾性論の基礎(1) 応力とひずみ | 応力とひずみについて復習をしておくこと。 |
3. | 弾性論の基礎(2) 一軸応力状態の変形挙動 | 線形代数の復習をしておくこと。 |
4. | 弾性論の基礎(3) 降伏条件 | 種々の弾性定数に関する復習をしておくこと。 |
5. | 格子欠陥と転位(1) 格子欠陥の種類と転位の幾何学 | 熱力学の復習をしておくこと。 |
6. | 格子欠陥と転位(2) 転位の運動と結晶の変形 | 転位の種類やバーガースベクトルなど、材料の変形に関する復習をしておくこと。 |
7. | 格子欠陥と転位(3) 転位の弾性論 | 弾性論の復習をしておくこと。 |
8. | 材料の強化(1) 結晶の降伏と加工硬化 | 材料強度の支配因子について調べておくこと。 |
9. | 材料の強化(2) 材料の強化機構 | 転位の運動とその阻害要因について調べておくこと。 |
10. | 材料の強化(3) 材料の高温強度 | 高温での転位の運動について調べておくこと。 |
11. | 材料の強化(4) 多結晶材料の降伏強度 | 材料の強度と結晶粒径の関係について調べておくこと。 |
12. | 合金の強度(1) 時効析出現象 | 時効硬化について調べておくこと。 |
13. | 合金の強度(2) ミクロ組織と力学的性質 | 合金の各種強化法について調べておくこと。 |
14. | 合金の強度(3) 合金の強度と破壊 | 破壊に及ぼすミクロ組織的因子について調べておくこと。 |
15. | 期末試験と解説 | 全講義の復習をしておくこと。 |
・ | 講義終了後に対応する。事前のアポイントをとれば、豊洲研究室にて随時可能。 |