D0230500

高分子合成化学

Synthetic Polymer Chemistry

開講部

工学部

開講学科

応用化学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

講義
教授永直文この先生のアンケート一覧を参照

授業の概要

現在、高分子材料はさまざまな分野で大量に使用されており、日常生活をおくるためには必要不可欠な材料の一つになっている。今後は、先端産業の飛躍的な技術革新に伴う高分子材料の高性能化,高機能化のみならず、環境との調和を考慮した材料開発に対する要望もますます高まることが予想される。本講義では、高分子合成の基礎的な原理、および種々の合成方法の特徴について学び、新規高分子材料開発のための基本的知識を習得する。

達成目標

1.高分子合成の基礎的原理について理解する。(授業計画の1に対応)
2.連鎖重合について理解する。(授業計画の2〜7に対応)
3.逐次重合について理解する。(授業計画の9、10に対応)
4.その他の重合反応について理解する。(授業計画の11、12に対応)
5.高分子の化学反応について理解する。(授業計画の13、14に対応)

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.高分子合成概論:
・高分子化学の歴史、高分子合成の分類
シラバスを確認する。
2.ラジカル重合(1)
・ラジカル重合の開始剤、ラジカル重合の素反応
教科書2章P36〜P49、P59〜P60に目を通す。演習問題の再確認。
3.ラジカル重合(2)
・ラジカル重合の速度論
教科書2章P49〜P50に目を通す。演習問題の再確認。
4.ラジカル重合(3)
・ラジカル共重合とモノマー反応性比
教科書2章P51〜P56に目を通す。演習問題の再確認。
5.イオン重合(1)カチオン重合
・カチオン重合の特徴、カチオン重合の開始剤とモノマー、カチオン重合の素反応
教科書2章P69〜P74に目を通す。演習問題の再確認。
6.イオン重合(2)アニオン重合
・アニオン重合の特徴、アニオン重合の開始剤とモノマー、アニオン重合の素反応
教科書2章P64〜P69に目を通す。演習問題の再確認。
7.配位重合
・Ziegler-Natta触媒、メタロセン触媒、立体規則性重合、メタセシス重合
教科書2章P76〜P80に目を通す。演習問題の再確認。
8.中間試験と解説 第1回〜7回の講義内容を復習。回答例の再確認。
9.重縮合反応(1)
・重縮合の特徴と速度論
教科書2章P20、P29〜P33に目を通す。演習問題の再確認。
10.重縮合反応(2)
・重縮合で得られるポリマー
教科書2章P22〜P28、P33〜P36に目を通す。演習問題の再確認。
11.その他の重合反応(1)
・重付加反応、付加縮合反応
教科書2章P80〜P85に目を通す。演習問題の再確認。
12.その他の重合反応(2)
・開環重合、グループ移動重合
教科書2章P74〜P75に目を通す。演習問題の再確認。
13.高分子の化学反応(1)
・高分子の分解反応
教科書2章P57、P91に目を通す。演習問題の再確認。
14.高分子の化学反応(2)
・高分子の機能化
教科書2章P86〜P90に目を通す。演習問題の再確認。
15.期末試験と解説 第9回〜14回の講義内容を復習。回答例の再確認。

評価方法と基準

達成目標1,2は中間試験、達成目標3,4,5は期末試験により評価する。科目の合否は、中間試験と期末試験の合計点で評価する。(中間試験:50点満点)+(期末試験:50点満点)=100点として、総合得点率が60%以上を合格とする。尚、毎回の講義の中で、前回の講義の練習問題を実施する(出席を兼ねる)。2/3以上の出席をもって、期末試験の受験を認める。

教科書・参考書

新高分子化学序論(化学同人、東村他著)

履修登録前の準備

有機化学、有機反応論、有機合成化学を履修しておくことが望ましい

学習・教育到達目標との対応

1.(A)確かな基礎と化学の専門知識に基づいて問題を解決する。

オフィスアワー、質問・相談の方法

在室時はいつでも可であるが、できれば事前にアポイントを取ってもらいたい。

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

最終更新 : Tue Sep 15 11:11:53 JST 2015