R0450900

居住環境デザイン演習

Workshop of Study for Dwell Environment

開講部

システム理工学部

開講学科

環境システム学科

開講学年

3年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

専門

講義区分

演習
教授澤田英行この授業の2015年度のアンケートを参照
講師柴田作

授業の概要

 「居住環境デザイン」とは、「住まい(住宅)」のみならず、「人の営み」、「社会活動の場」を自然・社会環境の中でより良く適える仕組みを構想することである。建築設計を行うためには、敷地環境、人の振る舞いや活動、目的やニーズなど、あらゆる情報との向き合い、動機付けとして条件構築が必要となる。
 本授業では、建築設計においてe-learningシステム(WLS:Web Learning Studio)を活用した「デザインプロセスの意識化」、WLSとICT(Information and Communication Technology)をベースとした「コミュニケーションによる情報の取得」「ネットワーク・コラボレーション(N.C)の技量向上」を図るものである。
 第1課題は「住宅」。建築設計は「住宅で始まり住宅に終わる」と言われる。都市・地域環境の基礎的構成要素である住宅は、人の行為や心理、生活の様式や機能、身の周りの寸法、空間の形態や素材などあらゆる側面から考えねばならない。この設計プロセスにおいて「居住環境とは何か」或いは「建築的思考によるものづくりの方法」を学ぶ。
 第2課題は「まちづくり・地域づくり」。実社会の活動で必ず体験する「グループワーク」「コラボレーション」などの活動を通して、建築設計を企画(人々や街のニーズの掘り起し)から紐解くことによって、新たなプログラムとしての「建築・まち」を導き出し建築設計デザインに結び付ける。

達成目標

1.建築設計の応用技術の修得。
2.グループワーク体験を通しての、ディベート(議論・討論)技術の修得。
3.プレゼンテーション技術の修得。
4.デザインプロセスを意識した設計手法の修得。
5.ネットワーク・コラボレーションの技量向上。

授業計画

1.ステージ1(個人設計)
環境(具体的な地域環境、ライフスタイル、その他諸条件)から得られた「情報」を元に、「住空間・住環境の構築及び設計」の基礎を学ぶ。
デザインプロセスを顕在化させた「授業進行チャート」をベースにする。
ガイダンス及び第1課題出題
2.授業チャット1テーマ:総論(建築設計、具体化のためのイメージ表現)
3.授業チャット2テーマ:各論(上記を実現する構成・仕組み・構築・技術など)
4.授業チャット3 個人エスキス(配置図・平面図チェック)
5.授業チャット4 個人エスキス(平面図・断面図チェック)
6.授業チャット5 個人エスキス(平面図・断面図・透視図チェック)
7.授業チャット6 個人エスキス(提出図面最終チェック)
8.発表・講評(第1課題)、第2課題出題説明

ステージ2(ネットワークコラボレーション・グループウエア)
実際に存在する地域に対して住環境の整備・設計を行い、「まち・地域・コミュニティづくり」の実践を体験する。
9.授業チャット1 グループエスキス テーマ及びコンセプト創出
10.授業チャット2 グループエスキス テーマ及びコンセプト文章化
11.授業チャット3 グループエスキス テーマ及びコンセプト図化
12.授業チャット4 グループエスキス(2、3次元スケッチ)
13.授業チャット5 グループエスキス(2、3次元構想図)
14.授業チャット6 グループエスキス(2、3次元一般図)
15.発表・講評(第2課題)

評価方法と基準

第1課題/提出された作品、授業チャット・個人エスキス(設計プロセスの積極性)、プレゼンテーションなど総合的に評価する。
第2課題/提出された作品、WGへの貢献度、授業チャット・グループエスキス(設計プロセスの積極性)、プレゼンテーションなど総合的に評価する。

教科書・参考書

参考書:「プロセスで学ぶ独立住居と集合住居の設計」(彰国社)、「眼を養い手を練れ」(彰国社)、「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会)

履修登録前の準備

本演習科目はネットワーク上の「Web Learning Studio」(通称Web Studio:http://www.sawadalab.se.shibaura-it.ac.jp参照)による授業と通常の教室・研究室における対面型授業(face to face)の2通りの授業形式で行う。
「建築デジタルデザイン」との関連あり。

オフィスアワー、質問・相談の方法

基本的にメールで対応。面談が必要の際はメールにてスケジュール調整する。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合25%)

地域志向

地域志向ではない科目

最終更新 : Thu Oct 22 07:25:56 JST 2015