科学技術史 |
History of Science and Technology |
開講部 | システム理工学部 |
開講学科 | 共通科目 |
開講学年 | 学年共通 |
開講時期 | 後期 |
単位数 | 2 |
単位区分 | 選択 |
系列区分 | 総合科目 |
講義区分 | 講義 |
講師 | 小林学 | ![]() |
1. | ギリシアの自然哲学者からニュートンにいたる近代科学の成立過程を学習する.(科学の学説の歴史) |
2. | イギリス産業革命を例に技術発達メカニズムを学習する.特に,ある工程のイノベーションが他の工程に及ぼす影響について理解する.(技術史) |
3. | 19世紀,20世紀の科学・技術の発達について学習する.特に科学・技術と戦争との関係やコンピューターとシステムに関わる歴史も学習する. |
【授業計画】 | 【授業時間外課題(予習および復習を含む)】 | |
1. | ガイダンス 科学とは何か、技術とは何か。科学史・技術史を学ぶ意義とは。 | 科学と技術の違いについて質問するので自分なりの解答を考えておく. |
2. | ギリシア・ローマ時代の科学・技術(1) 科学の起源—イオニアの自然哲学者たち | 高校世界史のギリシア時代を学習する(特に哲学関係を中心に). |
3. | ギリシア・ローマ時代の科学・技術(2) プラトンとアリストテレス,アルキメデス | 高校世界史のローマ時代を学習する.特に,アテネの発展,アレクサンドロスの東征といった通史的理解の中で,自然哲学の展開を時間的・地理的に理解できるよう準備しておくこと.さらに,ローマの領土拡大とと自然哲学の展開を時間的・地理的に理解できるよう準備しておくこと. |
4. | 中国の技術 製紙法・印刷術・羅針盤・火薬 | 中国の歴史については,各自予習するおくこと. |
5. | 近代科学の誕生(1)ベサリウス、コペルニクスの衝撃.ケプラー,ガリレオの天体観測 | トーマス・クーン(常石敬一訳)『コペルニクス革命』講談社学術文庫,1989年,第一章,第二章を読んでおく。 |
6. | 近代科学の誕生(2)ガリレオによる地上の力学 | 力学の基本的事項を復習しておくこと。 |
7. | 近代科学の誕生(3)ガリレオの宗教裁判 ガリレオの後継者たち | 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく. |
8. | 近代科学の誕生(4)フランシス・ベーコン,デカルトの宇宙.ニュートン・天地を貫く万有引力 | ハーバート・バターフィールド(渡辺正雄訳)『近代科学の誕生 上・下』講談社学術文庫,1978年,第6章,第8章を読んでおく. |
9. | イギリス産業革命(1)産業革命を準備した背景,綿工業における技術革新(技術的システムの発展メカニズムの学習)ジェームズ・ワットによる蒸気機関の改良1—分離凝縮器の発明 | 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく. |
10. | イギリス産業革命(2)ジェームズ・ワットによる蒸気機関の改良2—工場用原動機としての改良 | 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく. |
11. | 18-19世紀におけるイギリス製鉄業の発展、近代溶鋼法の成立(製鉄技術システムの展開の歴史) | 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく. |
12. | 帝国主義と技術 アヘン戦争と蒸気船,マラリアの克服とアフリカ征服,機関銃による戦争様式の変化 | 戦争と技術の発達について自分なりに考えておく. |
13. | アメリカの大量生産技術と大衆消費社会の誕生 互換性部品の生産、耐久消費財の生産、テーラーとフォード | 森 杲『アメリカ職人の仕事史—マス・プロダクションへの軌跡』中央公論社,1996年を読んでおくことが望ましい.ただし,この本は品切れの可能性があるので,デーヴィッド・A. ハウンシェル(和田 一夫, 藤原 道夫, 金井 光太朗訳) 『アメリカン・システムから大量生産へ 1800‐1932』名古屋大学出版会,1998年,第6章を読んでもよい. |
14. | 電力システムの歴史 エジソンの栄光と挫折 二度の世界大戦とその後の科学・技術の展開 航空機,原爆,レーダーの開発,コンピューターの発達. システムの歴史 部分から全体へ.ウィーナー「サイバネティックス」.ベルタランフィ「一般システム理論」など | 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく. |
15. | 期末試験と講義のまとめ | 配付資料もしくは指示した資料を読んでおく. |
・ | 講義終了後に教室で質問を受けます.その際,十分な時間がとれない場合は,電子メールでの回答や,別な日程を設定して質問を受けるようにします. |
・ | もし講義内容の一部を変更するような場合には,前もって連絡します. |