8M100500

起業論

Strategy for the Entrepreneurs

開講部

専門職大学院工学マネジメント研究科

開講学科

工学マネジメント専攻

開講学年

学年共通

専門領域

エンジニアリング・マネジメント

開講時期

後期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

講義

講義区分

基本
教授平野真

科目英語名称

Strategy for Entrepreneurs

キーワード

Entrepreneurship
ハイテクスタートアップス
大学発ベンチャー
企業連携
社会起業

授業の概要

 現状の日本経済低迷の一つの原因として、起業家精神の欠如が指摘されている。この授業では、そもそも米国におけるベンチャー(スタートアップ企業)育成の背景にある考え方や社会制度・政策などを紹介し、日本の歴史的文化的背景と比較して解説する。そして日本の現状の中で、大企業での新規事業開拓や中小企業の生き残り作戦なども含め、経済や産業を活性化するために、われわれがどのようなことを考えねばならないか、ヒントとなる基礎知識を習得するとともに、議論していく。
授業には、適宜、現実に活動しているベンチャー起業家、起業支援者、経営者、社会起業家などをゲストとして招いて直に話を聞いたり、実際の事業事例などを紹介しながら、議論によってその解釈や理解の仕方などを深化させていく。(相手のあることなので、これにより全体の講義計画も多少変更する可能性がある。)

達成目標

1.ベンチャー企業の社会的な位置づけについて、日本と米国との対比で文章で説明できる。
2.起業家(Entrepreneurs)とは何を意味するかを説明できる。
3.日本における新規事業開拓において、留意すべき課題を説明できる。

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
第1回.オリエンテーション:いま何故起業論なのか?
講師自身の経験した社内ベンチャーや起業、NPO活動などを紹介しながら、どのような課題に巻き込まれるか解説する。
各自、ベンチャーとは何か、新規事業開発の問題点は何かなどを講義で発言できるように、考えてくる。
第2回.ベンチャーとは?ベンチャーの由来や、企業家精神について解説。クイズ形式による企業家適正テストなども行い、企業家精神のありかたについて議論する。 授業の復習と課題の準備
第3回.学生の課題発表とディスカッション(ワークショップ)。
課題として与えられた事例について、各人の感想をいいあい、議論を行う。
課題発表と議論
第4回.各国におけるベンチャーの歴史と社会的意義。米国、日本、中国などで、それぞれどのようにベンチャーに対する考え方や歴史が異なるかを解説。 授業の復習と課題の準備
第5回.学生の課題発表とディスカッション(ワークショップ)。
与えられた課題について、各人の調査内容を報告しあい、お互いの報告について議論を行う。
課題発表と議論
第6回.日本におけるベンチャーの歴史と課題。
大企業での社内新規事業開拓との関係性も含め、日本でのベンチャー事業の歴史的背景と課題を議論する。
授業の復習と課題の準備
第7回.学生の課題発表とディスカッション(ワークショップ)。
与えられた課題について、各人の考え方を報告しあい、それについて互いに議論する。
課題発表と議論
第8回.ベンチャーの新たな波。インターネットの発展によって、どのようなビジネスモデルが可能となってきたか、最近の日本のベンチャーの動きなどを紹介する。 授業の復習と課題の準備
第9回.学生の課題発表とディスカッション(ワークショップ)。
与えられた課題について、各人の調査内容を報告しあい、議論する。
課題発表と議論
第10回.社会起業。起業の目的として、社会貢献はどのように考えられているか、そもそも企業活動とはどういうものなのか、事例も紹介しながら議論する。 授業の復習と課題の準備
第11回.学生の課題発表とディスカッション(ワークショップ)。
与えられた課題について、お互いの意見を報告し、議論を行う。
課題発表と議論
第12回.地域における起業。地域社会の発展と、起業がどのように関係するか、様々な事例を基に議論する。 授業の復習と課題の準備
第13回.学生の課題発表とディスカッション(ワークショップ)。
与えられた課題について、各人の調査してきた内容を報告しあい、議論を行う。
課題発表と議論
第14回.起業家の育成。起業家を育成するにおはどうしたらいいか、育成教育の紹介、講師が実際に行ってきた教育の紹介などを行い、議論していく。 授業の復習と課題の準備
第15回.最終レポートのプレゼンテーション。
いままでクラスで学んだ知識を総動員して、日本における企業の問題について、各人のレポートを報告し、議論を行う。
最終発表と議論

評価方法と基準

講義におけるプレゼン50% 最終レポート提出50%

教科書・参考書

ティモンズ「ベンチャー創造の理論と戦略」ダイヤモンド社
松田修一「ベンチャー企業」日本経済新聞社
シュンペーター「企業家とは何か」東洋経済新報社
大江建「なぜ新規事業は成功しないのか」日本経済新聞社
ほか、授業で多くの参考書を紹介する。

履修登録前の準備

毎日の生活での自分の問題意識をはっきりさせておくこと。自分は何を学びたいのか、よく考える。

学習・教育目標との対応

社内起業、社外起業、大企業での新規事業開発も含め、実際に起業するには、幅広い知識が必要となると同時に起業前の試行錯誤課程が必須であり、机上の議論では対処できない。この講義では、日本や米国での産業文化や社会制度、企業環境を学ぶことで、新規事業を開拓するための基礎的な知識をえることに主眼を置く。

オフィスアワー、質問・相談の方法

質問は大歓迎で、メールでアポを取れば随時相談に応じる。

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

地域志向

地域志向授業科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対自己基礎力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Thu Mar 24 07:38:41 JST 2016