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3M386000

超分子化学特論1

Supramolecular Chemistry 1

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

応用化学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授中村朝夫この授業の2016年度のアンケートを参照

授業の概要

 超分子化学は,非共有結合性の弱い相互作用によって複数の分子が結合し,組織化されて生成する会合体(これを超分子と呼ぶ)に関する化学である.化学は今,超分子化学を通じて,単一分子の構造制御からナノスケールの物質構造の制御へと研究の対象を広げようとしている.この授業では,超分子生成の原理を理解するとともに,超分子の持つ,単一の分子を超えた機能の多様性を知り,現代化学の先端に迫ることを目的とする.
 前半は講義形式で授業を進めるが,後半は,超分子に関連する論文を読み,その内容についてプレゼンテーション形式で紹介してもらう.論文をどんな点に注目して読むか,読み取った内容を自分の研究にどう生かすか,について学ぶとともに,プレゼンテーションやコミュニケーションの技術も習得する.

達成目標

1.超分子生成の基本原理と超分子の持つ機能の多様性を理解する.
2.論文を読んで,その価値(インパクト)を評価できる.
3.自分の研究内容について,第三者にその意義を的確に伝えることができる.
4.研究の社会的価値についても,評価することができる.

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.ガイダンス ウェブサイトや参考書で「超分子化学」に関する概説を読み,内容を理解する.
2.分子間相互作用と分子認識(講義) 配布されたプリントや指定された論文を読む.
3.自己組織化による構造形成(講義) 配布されたプリントや指定された論文を読む.
4.金属錯体による分子認識(講義) 配布されたプリントや指定された論文を読む.
5.シクロデキストリンによる分子認識(講義) 配布されたプリントや指定された論文を読む.
6.多孔性物質による分子認識(講義) 配布されたプリントや指定された論文を読む.
7.ロタクサンとカテナン(講義) 配布されたプリントや指定された論文を読む.
8.論文の紹介(A グループの学生によるプレゼンテーション) 発表者は,発表の準備をする.
その他の学生は,文献検索を行い,どのような論文を紹介するか,どのような内容で発表を行うかについて検討する.
9.論文の紹介(B グループの学生によるプレゼンテーション) 前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.
10.論文の紹介(C グループの学生によるプレゼンテーション) 前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.
11.論文の紹介(D グループの学生によるプレゼンテーション) 前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.
12.論文の紹介(E グループの学生によるプレゼンテーション) 前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.
13.各自の研究テーマの紹介(A, B グループの学生によるプレゼンテーション:前回までの授業で学んだプレゼンテーションの技術を応用して,自己の研究内容をアピールする.) 前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.
14.各自の研究テーマの紹介(C, D グループの学生によるプレゼンテーション) 前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.
15.各自の研究テーマの紹介(E グループの学生によるプレゼンテーション)
全体の振り返りとまとめ
前回の発表で紹介された論文を読む.
発表者は,発表の準備をする.

評価方法と基準

プレゼンテーションの評価70点,小テスト30点,合計100点とし,総合得点60点以上を合格とする.

教科書・参考書

参考書:
「超分子化学」妹尾 学,荒木孝二,大月 穣 著(東京化学同人)
「分子認識と超分子」早下隆士,築部 浩 編著(三共出版)
「超分子科学」中嶋直敏 編著(化学同人)
「分子認識化学 超分子へのアプローチ」築部 浩 編著(三共出版)

履修登録前の準備

とくになし.

オフィスアワー、質問・相談の方法

水曜日 15:30 〜 16:10 と 18:00 〜 19:00 に,豊洲キャンパス 材料科学・化学群書記センターにて,質問や相談に応じます.
それ以外の日時は,メールにて相談に応じます.
asao@sic.shibaura-it.ac.jp

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目
対課題基礎力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat Sep 24 07:36:06 JST 2016