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3M820100

反応有機化学特論1

Organic Reactions I

開講部

大学院理工学研究科 修士課程

開講学科

応用化学専攻

開講学年

1年次

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

特修

系列区分

特論

講義区分

講義
教授北川理この授業の2016年度のアンケートを参照

授業の概要

学部の有機化学では,有機反応を考える際に有機電子論を用いた.有機電子論では,まず分子中の電子の偏りを考え,それを基に電子を移動させ反応を完成させる.一方,電荷の偏りが生じない無極性分子同士の反応も数多く知られているが,このような反応では,有機電子論を利用して考えることは困難となる.本講義では,これまでなじみの薄かった分子軌道理論を利用して,無極性分子が関与する反応を解析する.分子軌道理論は量子化学を基盤とする理論であり,難解という印象があるが,本授業では数式を使うことなく定性的な考えに基づき易しく解説する.

達成目標

1.共役π電子系化合物の分子軌道を組み立てることができる.
2.Woodword-Hoffmann則を使って電子環状反応の選択性や反応性を説明できる.
3.分子軌道理論により,共役π電子系化合物の化学的性質を説明できる.
4.分子軌道理論により,極性反応を説明できる.
5.分子軌道理論によりアノマー効果やゴーシュ効果を説明できる

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
1.有機電子論と分子軌道理論について(分子軌道理論の必要性) シラバスを確認しておくこと
2.原子軌道と分子軌道 原子軌道と分子軌道に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.また,既に配布した講義用プリントを読み復習する.
3.分子軌道の組み立て方(σ結合とπ結合) 分子軌道の組み立て方に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習をする.
4.分子軌道の組み立て方(共役ポリエン化合物) 分子軌道の組み立て方に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
5.フロンティア軌道理論について フロンティア軌道理論に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
6.Woodword-Hoffmann則について Woodword-Hoffmann則に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
7.Woodword-Hoffmann則を用いる電子環状開環反応の解析 Woodword-Hoffmann則に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
8.Woodword-Hoffmann則を用いる電子環状付加環化反応の解析 Woodword-Hoffmann則に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す
9.分子軌道理論を用いるDiels-Alder反応の解析 Diels-Alder反応に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
10.分子軌道理論を用いる共役ポリエン系化合物の性質 共役ポリエン系化合物に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
11.分子軌道理論を用いる芳香族性の解析 芳香族性に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
12.分子軌道理論を用いる反芳香族性の解析 反芳香族性に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
13.分子軌道理論を用いる極性反応の解析 極性反応に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
14.アノマー効果 アノマー効果に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.
15.ゴーシュ効果 ゴーシュ効果に関する事前に配布した講義用プリントに目を通す.既に配布した講義用プリントを読み復習する.

評価方法と基準

レポート(100%)にて評価する.

教科書・参考書

講義用プリントを配布する.

履修登録前の準備

特に必要としない.

オフィスアワー、質問・相談の方法

在室時は原則的にいつでも可

環境との関連

環境に関連しない科目

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

社会的・職業的自立力を育成しない科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Sat Sep 24 07:13:56 JST 2016