8M106900

リスクマネジメント

Risk Management

開講部

専門職大学院工学マネジメント研究科

開講学科

工学マネジメント専攻

開講学年

学年共通

専門領域

エンジニアリング・マネジメント

開講時期

前期

単位数

2

単位区分

選択

系列区分

講義

講義区分

発展
教授安岡孝司

科目英語名称

Risk Management

キーワード

統合リスクマネジメント(ERM)
RMで考える企業価値
リスク分析・評価
リスクマップ

授業の概要

企業経営に関わるすべてのビジネスリスクを総合的にとらえて、リスクと収益を一元的にとらえる。この考え方を整理することが本講義の要点である。
実際の業務では、教科書的に解決できない問題のほうが多い。そのような問題にどのように対応するかをディスカッションし、リスク管理の総合的な理解を深める。
以下の課題については3人の実務経験者による講義とする。1.ERMの構築事例。 2.鉄道の安全性向上への取り組み。3.リスク管理体制構築事例

達成目標

1.リスク管理の概念を企業経営の観点から理解する。逆にリスク管理の観点から組織ガバナンスのあり方を理解する。
2.授業参加者が関わっている事業のリスク管理につながる考え方を深める。
3.リスクマップを使ったリスク評価の考え方がわかる

授業計画


【授業計画】【授業時間外課題(予習および復習を含む)】
第1回.ガイダンス、 RMの目的考え方について
企業不祥事の例、リスクリターンの概念、ERMの考え方
参考図書1 p2-14
第2回.RMの指針、ステークホルダーと企業価値、対象リスクの抽出・分類・処理 p18-29
第3回.リスクの抽出と分類(市場、オペレーショナル、戦略、ハザード)。例題によるグループワークと発表 p32-38
第4回.リスク分析・評価・処理 リスクマップによるリスク評価 例題でリスクマップを作成(グループワーク) 資料配布
第5回.先週の続き:リスクマップの作成(頻度と影響度)。グループワークと発表 p81-87
資料配布
第6回.リスクの統合化と最適化:バリューアットリスクとリスク分散 ディスカッション課題提示 p81-87
第7回.ケースを用いたグループディスカッション 品質不良発見時の対応の在り方 資料配布
第8回.ディスカッション 企業内で起きやすい問題事例についてグループディスカッションを行う 資料配布
第9回.事例研究:インフラ企業におけるERM活動の展開と体制づくりについて 資料配布
第10回.クライシスコミュニケーションの事例研究 日本と米国での事例を考える。 資料配布
第11回.事例研究:鉄道会社において大規模な輸送を安全に行うための取り組み 資料配布
第12回.リスク管理体制構築事例 企業組織における内部管理体制にかかるPDCAサイクル p122-129
第13回.課題発表:課題発表は13回と15回目の授業(土曜)2回で行います。どちらで発表するかはあらかじめ決めておきます。 p122-129
第14回.事例研究:災害、天候リスクとデリバティブ、保険とデリバティブとの違い、天候デリバティブなどの事例研究 資料配布
第15回.課題発表:課題発表は13回と15回目の授業(土曜)2回で行います。どちらで発表するかはあらかじめ決めておきます。 資料配布

評価方法と基準

演習20% ディスカッション40% レポート40%

教科書・参考書

参考書:上田「企業価値創造型リスクマネジメント その概念と事例」
白桃書房 
経産省経済産業政策局「先進企業から学ぶ事業リスクマネジメント実践テキスト」 経済産業調査会

履修登録前の準備

講義内容は社会人を対象としている。学部卒生・イノベーションマネジメントコースの人は、2年次での履修が望ましい。

学習・教育目標との対応

企業経営のためのリスク管理

オフィスアワー、質問・相談の方法

授業の前後30時間ほど

環境との関連

環境関連科目 (環境教育割合10%)

地域志向

地域志向ではない科目

社会的・職業的自立力の育成

知識活用力を育成する科目

アクティブ・ラーニング科目

能動的な学修への参加による授業が概ね半数

最終更新 : Thu Mar 24 08:08:16 JST 2016